赤いスリッパ (ページ14)

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13.【紫】ページ14

陸斗「こんにちはー」

部員「「こんにちはー」」

今日は木曜日。
毎週木曜日はこの部活のOBでもある陸斗先生が合奏の指揮を振ってくれとる。
まだ25歳で若いってのと、面白くて人懐っこいタイプってのとでみんなにも好かれとる人

陸斗「もう明日終業式かー早いなー！お前らあれだぞ、わーきゃーしてる暇ないからな！！大量の課題はもちろん初っ端からの合宿待ってんぞ！！」

横山「うわー、課題の存在忘れとった」

村上「俺7月中に終わらせる」

こうやって合奏の合間に雑談入れてくれて、それが休憩代わりやねん

大倉「てかこの学校課題の量おかしない！？先生が夏休みから始めたら終わらん言うとった、それもう夏休みの課題ちゃうやん…」

横山「お前アホか、冬休みはこれより多いんねんで」

大倉「は！？冬休みの方が短いで！？なんなんもう、俺この学校の不適合者やー…」

陸斗「おいこらバカの集まりパーカッション！騒がしい！」

横山「だって課題ってもうなんなんですか、休ませる気あらへんやん、夏休みちゃうやん」

錦戸「そんなもん出せんくても家に忘れましたぁ次の授業で持ってきますぅ言うときゃ何日かもつやんけ」

渋谷「そうや、俺なんて去年の物理出さんまんま進級したわ、赤点もとらんかったし、成績も下がるどころか上がっとったわ！先生かて夏バテでボケてんねん、ボケそうにないやつの教科だけやったらええねん」

陸斗「こらすばる！変なこと教えない、パーカッション全員補習で大会出れません！とかなったらどうすんだよ」

丸山「それはAちゃんおるから大丈夫や」

安田「せやな」

苗字「え！せやな、じゃないですよ！
私けっこう課題とかやれないタイプ、大問飛ばし飛ばしでやってすり抜けるタイプ！」

陸斗「おいおいおい！笑」

うそやん！Aまで課題提出遅いタイプなん！？課題の手伝い係増えると思ってたんに…

陸斗「ヒナ！任せたぞ！！まとめて面倒みて大会までに終わらせろ！！」

横山「お！これはお世話になりまーす」

村上「あぁ…先行き不安や、明後日から合宿あるのに…あ、せや！お前ら寝る前課題やれ！」

大倉「絶対いやや！！寝られへん！！」

錦戸「トランプしなあかんやん！！」

苗字「はっ！トランプ！！やらなきゃ！！」

陸斗「そこで課題やらなきゃ！！になれるといいね。笑」