BRIDE【K.K×T.M】 (ページ50)

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小｢ちょ…どういうこと？｣

増｢あー…。話しすぎた、ごめん｣

小｢や、え？もう告白してたの？｣

増｢いや、えっと……もうやめないか、この話。
俺は大丈夫だから｣

小｢…そっか｣

小山が俺を心配してくれてるのはわかる。

だけど、小山にだけは

話せないんだ。

増｢ごめん、ちょっとトイレ借りる｣

小｢うん、どうぞ｣

ドアの外に出ると、お盆に乗ったままのカップが2つ置いてあった。

…A？

…まさか

話、聞かれてたとか…？

悶々と考えながら、トイレのある1階へ降りる。

増｢…あ、｣

｢貴…増田くん｣

Aの顔が強張るのがわかった。

｢終電までまだ時間あるし、のんびりしてってね｣

そんな拍子抜けするようなセリフを吐いて、Aは歩き出す。

増｢待てよ｣

俺は、思わずAの腕を掴んで引き止めた。

｢…なに？｣

困ったように笑うA。

増｢…話、聞いてたのか｣

｢なんのこと？｣

増｢だから、さっきの…｣

｢どんな話か知らないけど、私には関係ないよ｣

増｢…そうだよな｣

そうだよ、俺。

Aに誤解されたところで、Aからしたらどうでもいい話なんだから

一瞬でも、Aが傷ついてたらどうしようとか

そんなことを考えてしまった自分を責めた。

小｢え、ねえ待って。2人って知り合い？｣

増｢小山…｣

嘘だろ