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慶一郎に連れられて来たのは、とある広場。
至る所がライトアップされていて、夜なのに明るい。
「わ、綺麗…」
小「でしょ？期間中にどうしてもAと来たくてさ」
「ふふ、嬉しい。ありがとう」
小「…あ」
小さく呟いた慶一郎の視線は、とあるカップルに向いていた。
「……え」
小「まっすーじゃんっ」
「な、んで……？」
知らない女の人と２人で歩く貴。
増「小山！…と、A、さん…」
『貴久さん、どなたですか？』
増「あ、ああ。俺の同僚と、その奥さんです」
小「どうも。って、ちょっと来てまっすー！」
増「なに、なんだよ」
小「いやいや。彼女いるなら言ってくれない！？」
増「あーいや、彼女じゃなくて…許嫁、なんだわ」
小「は！？」
増「昔、親が決めたんだ。他に良い人が見つかったらなくなる話だったんだけど、お互いこの歳までろくに恋愛してなくてさ」
小「え、まっすーて彼女できたことないの！？」
増「いやそれくらいあるわ。でも、その相手はもう…」
増「…って、俺の話はいいだろ。お前こそここでなにしてんの」
小「俺は普通にデートだよ。どうしても連れてきたくてさ」
増「…ふーん」
『貴久さん？』
増「あ、ごめんごめん。」
増「じゃあな」
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作者名：りとる▼ | 作成日時：2018年1月22日 18時
