BRIDE【K.K×T.M】 (ページ33)

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増「小山も浮気してるんだから、小山のことは気にしなくていいでしょ」

確かに…そうかもしれない。

だって慶一郎は、もう私のことを何とも思ってない

それなら、急にいなくなったって

問題、ないよね

「うん……私、慶一郎と離婚する」

増「ほんと？ほんとに俺についてきてくれる？」

「ほんとだよ」

そう言うと、増田くんは、昔と同じ太陽みたいな笑顔を見せた。

大好きな、あの笑顔

もう一度見られたことがこんなに嬉しいなんて

増「あのとき…別れたとき。興味なくなったとか言ってごめん。

　
　俺、別れるまで気付けなかった。ずっと……Aのことが好きだった」

私を愛おしそうに見つめるその瞳が

私を好きだと言ってくれるその声が

昔からずっと、大好きだった。

慶一郎と出会ってからも、増田くんのことが頭から離れなくて

最低だってわかっていながら、慶一郎と結婚した。

「私も、ずっと…忘れられなかった。慶一郎のことも好きだけど、でもやっぱり

　増田くんが好きです」