５秒前。【増田貴久】 (ページ6)

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手「まっすー何食べんの？」

増「餃子ー」

小「そんなものありません」

増「えー、じゃあ、Aと同じの」

「てゆーかまっすー、どんだけ餃子好きなの？」

増「毎日お昼に餃子食べるくらいには」

小「ホント、よく飽きないよね」

手「俺ならすぐ飽きちゃうね」

みんながわいわい騒ぐ中

加藤さんだけ何も話していなかった。

小「で、なんにすんの？」

手「どうしよっかなー。これとかおいしそーじゃない？」

小「んー、迷うー」

「ね、貴久」

一番近くにいた貴久に、小声で話しかける。

増「ん？」

「加藤さん、さっきから喋ってないんだけど…」

増「あー…。さっきも言ったけど、人見知りだからさ。知らない人がいるとすぐああなんの。

　 Aから話しかけてあげて？」

「んー、おっけ」

人見知りかぁ…

怖がられないかな…。

「あの、加藤さん」

加「え…何ですか」

少し怯えた目が向けられる。

うっ…。

頑張れ私。

「あんまり緊張しないでください。…えっと…仲良く、なりたい…ので…」

ひいい…

自分で言ってて恥ずかしいよー…

加「えっ」

「えっ」

心なしか、加藤さんの顔がほんのり赤い気がした。

加「や、あの…そんなこと、言われると思ってなくて」

手「あれ、シゲちゃん照れてね？」

小「ホントだ、顔赤い」

加「は、照れてねーし！」

更に赤くなる。

…照れる要素、ありました？

「な、なんかごめんなさい、、、」

加「あ、いえ…。…でも、あの…俺も、仲良くなりたいっす」

そう言ったときの加藤さんの顔が可愛くて、思わず笑ってしまった。

というより、変な声を漏らしながらニヤけた。

「ふへっ」

増「うわ、今お前ニヤけた？」

「まさか！」

今のはまずい。

小「え、Aちゃんニヤけたの？」

笑いを堪えながら小山先輩が聞いてくる。

「ニヤけてません」

加「なんで俺見てニヤけんだよ、アホかお前ら」

「そ、そうですよ！」

手「やーでも、今のは…ねえ？」

小「ちょっとねえ？」

うう…