総北マネージャーが東堂君とお付き合い！

帰り３ ページ20

貴「ぎゃーー！！でたーー！」

後ろには東堂さんが立っていた。

あたしは思わず声を荒げてしまった。

東堂「こ・・・こら！人を見て化け物でも見たような反応をするでない！」

この状況で驚かない方がおかしい。

貴「な・・・なんで居るんですか？さっき帰ったんじゃ・・・」

東堂「さっき泣いてたから気になって、後をこっそり付けてたのだ！びっくりさせてやろうと思ってな！」

別の意味でびっくりしたんですけど・・・ストーカーじゃん・・・

東堂「やはり泣いていたな。何かあったのか？」

貴「こ、これは・・・泣いてません・・・」

東堂「なぜ強がる？俺が力になれないか？」

うっ・・・ずるい・・・人が弱ってる時に・・・

でも・・・東堂さんやっぱり優しい・・・


貴「あたしの両親、中学の時から海外で仕事してるんです。・・・・家にもほとんど帰ってこなくて連絡も半年に一回くらい・・・でも連絡すると家族ってやっぱりいいなって思うし一緒に居たいって思う・・・」


東堂「なぜ一緒に海外に付いていかなかったんだ？」

貴方「あたしが自分で残るっていったんです。仕事の邪魔したくなかったし。両親も納得してくれましたし」

東堂「・・・・・。」

貴「それでも最初の方はマメに連絡してきてくれてたんですよ。でも仕事が忙しくなるにつれて連絡もなくなって、電話かけても出てくれないことが多くなったんです。」


貴「あたし・・・両親にいい自分をみせたかったのかもしれません・・・でもでもやっぱり・・・さみしいです・・・！！」

溜めこんだ涙が一気にあふれてきた。

東堂「そうか・・・今まで一人で頑張ってきたのだな」
そういってあたしの頭をポンポンなでてくれた。

東堂「俺がその寂しさを無くすことは出来ないか？」

貴「へ？・・・」

東堂「俺なら寂しさを無くせると思うのだ。毎日電話もするし、メールもするぞ！」

それはちょっと・・・でも・・・ふふっ東堂さんらしいな・・・

貴「東堂さん、ありがとうございます・・・」

東堂「じゃあ、これは俺から言わねばならんな！」

ん？・・・・どういうこと？




東堂「俺と付き合ってください！これでどうだ？」



・・・・・・！！！！！！！

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