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37話 ページ37

相合傘をしながら帰り、家に着いた。


入ると、玄関には見慣れない男の人の靴が。

あ、そっか。ころちゃん来てんのか。
どこかですれ違ったんだろうけど、ちゃんといてよかった、誘拐とかだったら、私が責任取んなきゃならないよね…


でもまぁ居たから、結果オーライだ!!
終わり良ければ全てよしっ!!


『くしゅんっ』


廊下をトタトタ歩いていると、急に体があったかくなった気がして、さっきまでとの気温差に体が慣れていないから、くしゃみをしてしまった。

うぅ、部屋あったかくて涙出そう……。


「あ、おかえり。るぅとくんも。あったかいココア用意してるよ。」


持参したのか、青色のストライプ柄のエプロンを着用して、まるで新婚の夫婦の如く、笑顔で出迎えてくれたころちゃん。

あぁ、ここまでやってくれる、いい人だ……。
さっき、変な妄想してすみませんでした…(29話参照)


『新妻ころちゃぁぁん…』


「誰が新妻じゃ」


「そうだよ、ころちゃんはさるだからそうゆうこと言っちゃダメだよ」


「お前るぅと許さんからな」


さっきの笑顔はなんだったのか、今はスンッと冷ややかな目でこっちを見るころちゃん。


え、なにその顔。
私、顔可愛い方がそうやってふて腐れてるのも可愛いと思うんですよね、え、だって、可愛いじゃん
でも、笑顔でいた方が可愛いかなーって思うよ、え、みんなそう思わないの???


「とりあえず先にAは風呂入った方が良くない?ころちゃん。」


「ふっふっふー、こうゆう展開になると予想していた天才ころんくんは、Aちゃんのためにお風呂を沸かしておいたのよっ!ありがたく思いなさい!」


『あ、あざーす』


「ころちゃんにしては上出来」


「お前らまじで失礼だな」


プリプリしているころちゃんだが、その表情は、安心したかのような、笑顔だった。

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作者名:千颯 | 作者ホームページ:http//  
作成日時:2020年2月17日 19時

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