るぅとくんは甘いキスがしたいようで【stxxx】

じゅうろく ページ20

「だって、自分は相手に尽くしてるのに、相手がそれに答えてくれなかったら辛いじゃないですか。確かめるには、何か触れ合わないと行けないと思うの。」

『まぁ、わからないこともない』


恋人同士でも色々あるんだなぁ。
寂しさを埋めるために浮気するとかあるし。


「だから。」


顔をそっと持ち上げられる。
うぅ、なんか恥ずかしい。


「ふむ、どこからいきましょう…」

『おい待て』


スイーツ食べる時みたいなトーンで言うなよ。
こうゆうのって順序がいるもんじゃないの？？


「Aはなんで拒むの？」

『たしかに。多分私るぅとのこと好きじゃないのかもしれないね』

「じゃあなんで恋人関係いいよって言ったの？」

『あの人たちがうるさかったから』


でも、心の中で少しだけ、嬉しいって思っている自分がいるんだ。

なんで。私が、いつもちゅっちゅしてくるるぅとのこと好きになるなんて、ないのに。


「鈍感だぁ」

『うるさい』


多分、この気持ちに気づくのは、冷静で落ち着いているときにしなきゃ。
興奮状態で気づくと、多分ノリで【自主規制】とかやっちゃいそう


「じゃあ、キスはお預け？」

『そうなるね』


すると、まるで犬かのように、しゅーんと肩を落とするぅと。
そこまでやられると私が悪いみたいじゃん。


私は、顔を両手で覆う。
指と指の間に少しだけ隙間を開けると、沈んだ顔のるぅとを見た。


『口以外なら、い、よ？』


「え」


いいの？って顔して、首をこてっと倒す。


はあああ、可愛い…

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