包み紙［ころん］＊ ページ7
『ねーころん。』
「なーにー」
『チョコレート欲しい？』
「いや別に。僕たくさんもらう予定だし。」
『もう今日は終わりますけど』
仲の良い男友達、ころんは、可愛くてイケメンなくせに、「女の子って可愛い。」とか言って、少し引かれている人。
14日は、バレンタインデー、逆チョコというものをもらっていない私と、チョコレートをもらっていないころんは、お互いの傷を舐め合うように、一緒に過ごしていた。
「うるさいな…。いいもん、お母さんからもらうもん。」
『それはよかったね。私からは期待しないんだ。』
少し寂しいかな、なんて。
普通に男友達なんじゃないかって思われるほど女子力なんてものがないし、、大して顔も普通だし。
つまり、どこでにでもいる普通の女子なわけ。
ころんは、大きな瞳をパチクリさせたあと、「ぶはっ」と、吹き出した。
「お前のチョコなんてぜってぇ欲しくねえ！！毒入ってそう！」
『お前1つもチョコ貰えていないのによくそんな面下げて言えんな。』
毒なんか入れるわけないでしょ。
『とりま、お前の希望は終わったんだぞ？私はまだホワイトデーがある。』
「お母さん『身内は入れないで』
そう言えば今年はチョコレート作ってないなぁ。
あげる女子友も少ないし、好きな男子もいないし。
すると、部屋中に、「あ。」と、声が響く。
発したのは、ころんしかいないわけで、私は、振り向いた。
表情をへにゃあっと緩めて笑っているころんの手元には、1つのチョコレート。
『チロ◯チョコじゃん。』
「当たり。ポッケ入ってた。」
『えなにくれんの』
「別にあげなくもねーし」
いや、私貰うつもりで言ったわけじゃないんだけどなぁ……(返事がどうであれもらう予定の人)
まぁ、貰っておきますよ、ゆーてちっせーチョコだし。
「あ、包み紙ビリビリに破くなよ。」
『あ、了解』
別に不器用じゃないから、ちゃんと開けれますよー……ん、ごめんちょっと破れた。
まぁいいやと、自分に甘い心が見つかったところで、私はそのチョコレートを口に含んだ。
「包み紙貸して」
渡すと、何やらペンで何かを書き込んでいる。
「ん。」
返された包み紙を見ると、そこには。
��好き��
「いつも、さんきゅーね。」
へにゃっと笑う彼の姿は、とってもかっこよかった。
心臓がバクバクうるさくて、頬が赤くなってんの、意識してるわけじゃないんだから。
終わり
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千颯(プロフ) - やよいさん» ありがとう！逆ギレ…w 更新頑張る(^-^)/ (2020年2月10日 18時) (
レス) id: c149090f68 (このIDを非表示/違反報告)
やよい - あぁぁぁぁ！まただ！どんだけ皆さんは神作品を生み出すんですか！←逆切れもうこれは凄いよ…うん。凄い。もう凄いしか言えないわ…←急な語彙力低下てか元々語彙力無かったわ (2020年2月9日 23時) (レス) id: 28236963a5 (このIDを非表示/違反報告)
千颯(プロフ) - 令華さん» ありがとうございます！ご愛読の方、よろしくお願いします(*^^*) (2020年2月9日 22時) (レス) id: c149090f68 (このIDを非表示/違反報告)
令華(プロフ) - 応援してます！頑張って下さい！ (2020年2月9日 21時) (レス) id: 21193b34d3 (このIDを非表示/違反報告)
千颯(プロフ) - 藍@藍友同盟さん» ありがと！神だなんて、一緒に合作している2人の作者さんに言ってくださいな！ (2020年2月9日 16時) (レス) id: c149090f68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千颯 x他3人 | 作者ホームページ：https://Mobile.twitter.com/krn_s4
作成日時：2020年2月9日 15時
