マロングラッセ[まふまふ]★ ページ2
『ほーい。友本チョコ。』
「何それ〜?中途半端〜。はい、僕からも。」
『さんきゅ、まぁ、恋人カッコ仮なんだからしょーがないでしょ?』
本命のくせにってからかう真冬。
正直言ってこいつはモテる。
だから私が彼女のフリすればもう寄ってこないんじゃない?ってね。
本当はアピールするってことの前置き。
そんな子供騙しなほど低クオリティーな企みに気づかないのか気づかないフリしてるだけなのかどこからもわからない真冬はと言うと現在私のあげたマカロン鑑賞会を国広げてる。
「げきかわぁ」なんて言いながらスマホのカメラロールでパシャパシャ写真を撮ってる。
お前は女子か。
そう突っ込みたくなるのはチョコを入れた箱に収めてやった。
真冬、今年はどんなのかなぁなんて。
真冬の毎年凄いから楽しみなんだよね〜。
パカッ
『えっ?!マロングラッセっ?!』
そう。箱の中には、フランスで発祥した高級お菓子の1つであるマロングラッセが入っていた。
私自身あまり馴染みのないものだけど、1度だけ食べたことがあってほっぺたが落ちそうなくらい甘くて美味しかった覚えがある。
これを作るとはお前もう女子どころじゃないな。見た目も綺麗だし…。パティシエ目指せ。
「あっ、食べて食べて!!」
『いや、勿体無い。』
「腐るよ?」
『食べさせていただきます。』
漫才のようなテンポ感で会話を進めるのはもう慣れっこよ。
栗の甘さが口内いっぱいに広がった。
『んんっ!幸せ〜。』
すると私を見てもう一回微笑んでまた口を開く。
「マロングラッセの意味。知ってる?」
『えぇ?何よ〜。私真面目ちゃんちゃうから知らない。』
すると真冬は某検索アプリでマロングラッセ 意味と検索掛けして出て来たページを私に見せた。
えーっと?
《「永遠の愛を誓う証」ヨーロッパでは永遠の愛を誓う証として、男性が女性にマロングラッセを贈る習慣があります。そんなこともあって「永遠の愛」となります。》
…。
「僕ね。カッコ仮じゃなくて、本当のAの彼氏になりたい。…僕じゃだめですか?」
そんなの…そんなの
『良いに決まってんじゃん!!』
私達の頰が赤いのは…きっと夕日のせいですよね。
83人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「すとぷり」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
千颯(プロフ) - やよいさん» ありがとう!逆ギレ…w 更新頑張る(^-^)/ (2020年2月10日 18時) (レス) id: c149090f68 (このIDを非表示/違反報告)
やよい - あぁぁぁぁ!まただ!どんだけ皆さんは神作品を生み出すんですか!←逆切れもうこれは凄いよ…うん。凄い。もう凄いしか言えないわ…←急な語彙力低下てか元々語彙力無かったわ (2020年2月9日 23時) (レス) id: 28236963a5 (このIDを非表示/違反報告)
千颯(プロフ) - 令華さん» ありがとうございます!ご愛読の方、よろしくお願いします(*^^*) (2020年2月9日 22時) (レス) id: c149090f68 (このIDを非表示/違反報告)
令華(プロフ) - 応援してます!頑張って下さい! (2020年2月9日 21時) (レス) id: 21193b34d3 (このIDを非表示/違反報告)
千颯(プロフ) - 藍@藍友同盟さん» ありがと!神だなんて、一緒に合作している2人の作者さんに言ってくださいな! (2020年2月9日 16時) (レス) id: c149090f68 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:千颯 x他3人 | 作者ホームページ:https://Mobile.twitter.com/krn_s4
作成日時:2020年2月9日 15時