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一話〈第一章〉 ページ18

メイドの仕事を始めて数日が経った。
いつも通り先輩には無視されてるけどそれ以外ならごくごく普通の雑用仕事をしている。
まだ幹部には会ったことがないし、専属メイドと言っても別に幹部と関わることが出来るチャンスが増えたと言うだけでずっと幹部の近くで働くという訳では無さそうだ。

ただ、今日はいつもと違うことがあった。

まず、ここ数日でわかったことだがまず私達はリネン室へ向かう。リネン室で少し仕事をしたら食器洗いや廊下の掃除。
いつもその通り、決まった時間に動くのだが今日は先輩メイドはリネン室に行かずに他の場所へ向かった。


慌てて私がそれを追い掛けるといつのまにか私の知らない場所に来ていた。
そしてその時、私は初めて目の前を歩く先輩の声を聞いた。

「ヘマしたら死ぬわよ。」

「分かりました。」

「分かりました」とは言ったものの、どうゆう意味かはよく分からなかった。
理解しようと思えば多分すぐ理解出来るのだがその前に数日一緒にいた先輩の声をとうとう聞けたという事実が私は達成感でお腹がいっぱいであった。


コツコツと足音を鳴らしながら廊下を進んでいく先輩。少し視線を逸らすと先輩からまた声がかかった。

「ここは幹部様方のお部屋よ。あまりジロジロ見ているのが見つかると死ぬわよ。まっすぐ前を見ていなさい。」

「…は、はい」


なんて恐ろしい所なんだ。いや確かにここでメイドをやっていくことの難しさは聞いてはいたが少し部屋の前を見るだけでも死ぬかもしれないなんて普通だったら思わない。

そんな会話をして直ぐに目的の場所へ来たのか、先輩は足を止め、目の前にあるドアを3回ノックする。

「失礼致します。メイドです。」

「ん?ああ、入っていいよー!」

先輩が声を掛けると部屋の中から声が聞こえてくる。思ったより明るい声で緊張が少し解けた。
多分声的にはシャークんでは無い、彼はもっと低かったはずだ。
ぶるーくも絶対にないだろう。だって彼は喋ることが出来ないのだから。
それで…なかむは精神状態から察するに有り得ないのでこれは多分なかむでもない。
きんときはそもそも彼はメイドに向けて返事をするのだろうか?スマイルから聞いた限りは返事をしてくれそうになかったが。




そうなると…きりやんか。


そう結論づけ、先輩がドアを開けるのを待つ。
ドアがガチャっと音を立てて開く。先輩が開けたドアの先に居たのは…私の予想通りの人物であった。

二話→←作者より(お話の更新ではありませんが一度目を通していただけると幸いです。)



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黒灰白有無%(プロフ) - やっぱり面白くて大好きです!約2年前から読ませていただいていて其れから今迄少なくとも20周はしてるほど大好きで、消失系の小説で幼馴染設定はあまり見たことがないので嬉しい?です!!気が向いたらでいいのでまた更新をまってます!これからも応援しております!! (8月6日 0時) (レス) @page35 id: 00e0ebd256 (このIDを非表示/違反報告)
愛流 - ストーリーが全然飽きないしすごい面白いです!!更新ゆっくりでいいので待ってます!頑張ってくださいっ! (2022年8月2日 15時) (レス) @page35 id: f100bc9df8 (このIDを非表示/違反報告)
- っあ〜面白すぎる…更新頑張って下さいね! (2022年7月30日 0時) (レス) id: 02b490d08e (このIDを非表示/違反報告)
スカ一(プロフ) - つゆさん» こんにちは、コメントありがとうございます…!更新頑張っていきます…!応援メッセージありがとうございました! (2021年10月11日 15時) (レス) id: c3f5308968 (このIDを非表示/違反報告)
つゆ - とっても面白いです、、!五感消失クラフト大好きなので、もぅ、、神ですね!これからの展開が気になる…更新頑張ってください。応援してます!! (2021年9月22日 23時) (レス) @page34 id: 5d979c15e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:トクニベツニナニモナイヨ | 作成日時:2021年9月14日 13時

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