十二話 ページ12
「あら、血だらけ…貴方、大丈夫だったかしら？」
床を見てそう呟き、私の安否を確認するメイド服を着た女性。
多分歳は中年で体型はぽっちゃり…言わばママみたいな、そんな人だった。
彼女は辺り一面の床を見ても驚かずに私の元へと来た。結構血だらけなんだけど…
「スマイル様が新米を助けたと仰っていたから何人かいるのかと思ったら一人だけ…
でもよく貴方だけでも無事だったわね、良かったわ…！」
ギューッと言いながら私にハグをしてくるメイドさん。一体この人はどこの地位にいるメイドさんなのだろう。まぁ、メイド長が来る、と言っていたことからメイド長だとは思うけれど…
「あらヤダ、言い忘れていたわ。私はメイド長のリーシャよ。何かあったら私に声掛けて頂戴。一応メイドの中だと最古参なのよ。」
「はい、私はAと申します。よろしくお願いいたします。」
「礼儀がある子は好きよ、さぁこちらへいらっしゃい。お部屋へ案内するわ。」
そう言いリーシャさんは足を進めたので、私もそれについて行くように足を進める。
部屋に向かっている途中、リーシャさんは色々な話をしてくれた。国のこと、仕事のこと、階級のこと…
そしてそれを話尽くした、と思った時だった。
「そういえば貴方、スマイル様の分家の出身なんですってね。スマイル様、凄くあなたを心配してらっしゃったわ。」
「えっ？」
「広間でぶるーく様が暴走して新米を襲ってたから新米を助けた、それと耳にピアスを付けている女は俺の従姉妹だ。と仰っていたのよ。
幹部様の分家の出身の子はよくメイドに来るけど何も幹部様からは言われずに働いている子が多いわ。専属メイドになるのも夢ではないかもね？うふふっ」
ニコニコとしているリーシャさん。その隣で固まっている私。
状況を整理しよう。
まず、私はスマイルの分家設定。それで私はスマイルに気に入られてる(とリーシャさんは思ってるはず)設定。
まぁ確かに同期の子達と家柄の話をする時にどうしようとは思ったけどスマイルの分家設定は逆に話しずらいというか…
とにかく私は面倒くさい設定を引き摺ることになった。
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黒灰白有無％(プロフ) - やっぱり面白くて大好きです！約2年前から読ませていただいていて其れから今迄少なくとも20周はしてるほど大好きで、消失系の小説で幼馴染設定はあまり見たことがないので嬉しい?です！！気が向いたらでいいのでまた更新をまってます！これからも応援しております！！ (8月6日 0時) (
レス) @page35 id: 00e0ebd256 (このIDを非表示/違反報告)
愛流 - ストーリーが全然飽きないしすごい面白いです！！更新ゆっくりでいいので待ってます！頑張ってくださいっ！ (2022年8月2日 15時) (レス) @page35 id: f100bc9df8 (このIDを非表示/違反報告)
柿 - っあ〜面白すぎる…更新頑張って下さいね! (2022年7月30日 0時) (レス) id: 02b490d08e (このIDを非表示/違反報告)
スカ一(プロフ) - つゆさん» こんにちは、コメントありがとうございます…！更新頑張っていきます…！応援メッセージありがとうございました！ (2021年10月11日 15時) (レス) id: c3f5308968 (このIDを非表示/違反報告)
つゆ - とっても面白いです、、！五感消失クラフト大好きなので、もぅ、、神ですね！これからの展開が気になる…更新頑張ってください。応援してます！！ (2021年9月22日 23時) (レス) @page34 id: 5d979c15e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾄｸﾆﾍﾞﾂﾆﾅﾆﾓﾅｲﾖ | 作成日時：2021年9月14日 13時
