First night ページ1
入学式では早速知り合いになった人がいる。内気な彼方ちゃんと運動系の遥輝くん。向こうも互いに幼馴染らしい。早速LINEを交換した。
Aよろしくね!
彼方よろしくね
A早速なんだけどグループラインに招待していい?
彼方うん!ぜひ。嬉しいな。
彼方ちゃんはすごく可愛い。優しいし。すごいモテそうだねと聞いたらそんなこと無いよと言っていたが全然そんな事あると思う。
もちろん遥輝くんも誘って、夏南ちゃんと奏太くんに招待したら早速遥輝くんと奏太くんはバスケのことで気があったらしく、親友になっていた。男の子ってすごいな；。私は私で夏南と彼方ちゃんでゆっくりお話していた。
その日の夜。遥輝くんの誘いで５人で遊びに行くことになった。みんなでカラオケに行きデパートにいきそのまま夕食を食べ、とても楽しい時間を過ごした。
そろそろ帰ろうかとなっていた頃、私と夏南と奏太が小さい頃からお気に入りの隅田川にかかる総武線の高架橋の下。夜は特に暗いが、なにか落ち着くところで３人でよく集まっている思い出の深い場所だ。彼方もすごく興味を持ったのか気に入ったのか目を輝かせている。遥輝くんいわく２人とも都外から来たそうだ。
「ここが３人のよくいる場所？」
「うん。昼間のほうがもっといい雰囲気なんだけど、夜も十分綺麗でしょ？夜景がこんなにきれいに見えるの。今日のスカイツリーの色はカラフルだねー。」
「東京のイメージってthe都会って感じじゃん。夜も明るくてうるさくて人がたくさんいるんだろうなって思ってたけど、全然そんなこと無いな。落ち着く場所。」
「だろ。最初に見つけたのはAだっけ。学校の帰りに急いで俺たち連れて来てさ。最初はこんな汚くて暗いところって思ったけど、気づいたら家の次に落ち着く場所になってたんだよ。」
「そんなこと思ってたの！？初耳。」
「昼間は高架橋の裏側見えるからね；今でも見ないようにしてるときあるけど。」
「だな。良かったわ。お前ら連れ出して。またここ来るわ。じゃあな。」
彼方ちゃんも遥輝くんも相当満足してくれた。きっとここは私達も含め彼方ちゃんと遥輝くんにとっても高校性活の中で一番の思い出の場所になるだろう。
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作者名：Aegis | 作成日時：2021年8月10日 16時
