【鬼滅の刃】令和二生キル少女、大正ヲ想フ。【竈門炭治郎】

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聞こえるのは、自分の呼吸音と、鼓動のみ。




『＿＿水の呼吸』


『伍ノ型』


『干天の慈雨＿＿』


「ごめんな……葵」


ザァァァと、消えてゆく前、炭治郎は泣きながら笑っていた。



『うわあああｯ!!』


この世に鬼がいなかったら、どれだけの人が悲しまずに済んだのだろう。

今。確かに鬼は居なくなった。でも、こんなの私達が望んでいた終わりじゃない。分かっていた。沢山の犠牲が出ることくらい。自分を犠牲にする事も当然だと思っていた。
でも、死に慣れるなんて事は無かったのだ。


泣き叫ぶ私の周りに鬼殺隊の仲間達が集まってくる。

泣いて、泣いて泣いて泣いて。

この傷が癒えるのにはどれだけの時間がかかるんだろう。

それでも生きた私達はこれから、生き続けなければならない。




炭治郎だったら、「葵には、笑っていて欲しいんだ」って言うだろう。

玄弥くん、しのぶさん、みつりちゃん、伊黒さん、無一郎くん、みんな、みんな、大切な人を失う悲しみを知っているから、私達には生きて欲しいと願っているだろう。



何があっても、笑う。

悲しくても、辛くても、笑うんだ。


それが、炭治郎との最後の約束。


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

お久しぶりです！

まともな更新は、5ヶ月ぶり？くらいになりますね！

この5ヶ月、私は高校入試に向かっておりましたが、ついに先日、終わりましたので、久々に更新出来ましたー！

これからもよろしくお願いします！

17→←感謝!!! ＊追記あり＊

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