五話 シルヴァーニ・カミュ ページ6
「遅れましたぁーっ!」
俺は息を弾ませながら喫茶フェアリーの扉を開く。
寝過ごしてしまったせいで、もう開店時間5分前になってしまっていた。
「遅れすぎだよぉー…カ・ミュ・くん」
背後から店長の恐ろしい声が聞こえ、背筋が凍り付く。
「うわぁああ!すみませんっ…」
俺はすぐに制服に着替えると、厨房に立った。
アルバイト…というのだろうか。
俺は普段は学生だ。
そのため今日のように休日限定でここで働かせてもらっている。
厨房で他の店員に挨拶をして担当の厨房を掃除する。
「おはよー、カミュくん。今日もギリギリだったね」
セレネさんに挨拶されて、笑顔になる。
「おはようございます!どうしても寝過ごしちゃって……」
アラームを設定しているはずなのに、なぜか起きられないから不思議だ。
「そろそろ開店かな?カミュくん準備だいじょうぶ?」
「だいじょーぶじゃないですっ!」
また思ったことを口に出してしまった。
これが俺の悪いところ…。
だが実際厨房は汚れたままで全く大丈夫ではない。
(もうすぐ開店なのにーっ!)
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nekoarisu(プロフ) - 更新しましたー! (2020年9月27日 13時) (レス) id: 322193fd57 (このIDを非表示/違反報告)
nekoarisu(プロフ) - 更新します! (2020年9月27日 12時) (レス) id: 322193fd57 (このIDを非表示/違反報告)
階梯(プロフ) - 更新しました! (2020年4月17日 20時) (レス) id: e3869869dc (このIDを非表示/違反報告)
階梯(プロフ) - 更新します! (2020年4月17日 19時) (レス) id: e3869869dc (このIDを非表示/違反報告)
影の黒鷺 - 更新しました。いろいろ勝手な事しちゃったのでダメだったら言って下さい。 (2020年4月17日 18時) (レス) id: 4d7a8fb4ac (このIDを非表示/違反報告)
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