【募集企画】秘密の孤児院【本編】

Finish?No way!【美羽】 ページ12

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終わった、一番最初に出てきた単語だ。

私は知っている、人間は集まると非常に、
非常に面倒くさい。
但し、そこはお互い様だけど。

「誰か刻交と仲いい人小さく挙手。」

誰にも聞かれない程度に聞いてみると
すっごい勢いで大和が
「俺がゲームしてくる！」とどっかに
行ってしまった。

挙手じゃなくて手を挙げてと言えば
よかったとつくづく後悔したが別件を
考えれば別の感想も然り。


私はおもちゃのG大群とイタズラの行程を
事細かに書いたメモをメシア君に渡して

「これ大和とやっといて、私4級の受付
済ませてくるから。」

と言うとメシア君は「任せろ！」とは
言わないがそれなりの素振りは見せた。

メシア君と大和君の決定的な違いは正に
ここにあると思う。


私は安心してブレーカーのもとへ行った。

本当馬鹿は助かる、上手いこと
騙されてくれるからね。

私はブレーカーを挟んで設置されている
棚にタオルを渡し、その上に重石になる氷
(自分のかき氷用にたくさん作って
あるのだ。)を置いた。

そして500円が20枚ほど入った貯金箱を
タオルの上に置いてやると、どうだろう。
貯金箱が上手いことブレーカーのスイッチの
真上で安定している。流石かき氷用の氷と私！

私は若干くすぐったい気持ちになりながら
そこを後にした。

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