【募集企画】秘密の孤児院【本編】

再会【紗良】 ページ36

「紗良さん、妹さんが来たよ」

「えっ！？」

そんな…第一、10年前に皆…

「ッ…な、名前は…？」

「秋華。秋華だよ？覚えてる？唯一の紗良姉の妹。忘れちゃった？」


覚えてる。あの時0歳だった、初めての私の妹。でも、0歳の時の事なんて覚えてるの？


「本当に、本当に秋華なの？」


「うん。私幼児期健忘が無くて、覚えてるんだ。その時、私はもう話せて掛け算も出来て、近所で天才児って呼ばれてたよね。紗良姉私に追いつかないと！って言ってたよね。そして私に負けちゃった時は、甘いお菓子とかをくれた。」


間違いない、秋華だ…！こんなに大きくなって！

「本当に秋華なのね！」

「だからそう言ってるでしょ？

久しぶり。10年振りだね、紗良姉。」


「此方こそ、久しぶり。秋華。」

ギュッ

あの時はあんなに小さかったのに…

「秋華、左手どうしたの？」

「ああ此れ？自分で作った義手。此のピンと同調して思った通りに動くんだ！」

「へ？」

？？
ピンと同調？どゆこと？
…天才っぷりは変わらないな……


『秋ー華ーー！！！』

「うわっ！」

「何⁉」

何の声？

プツッ

『よー秋華！お姉さんには会えた？』

「会えたよ。もー急にかけて来ないで！紗良姉吃驚してるじゃん！」

「ねえ秋華、その方誰？」

『失礼しました。私は秋華の親友の聖蘭です。18になります。秋華とは大学の同級生です！』

大学⁉
「秋華…大学…？」

「私聖快大学に通ってるんだ！言うの忘れてた♪」

聖快大学って…

「日本で1番頭が良い大学じゃない！」

「そうだよ？」

相変わらずの天才っぷりね…
私より頭良いんじゃない？

「いつの間に……ってなんでここが分かったの？」

『私が全国の孤児院のシステムにハッキングしたり、ジェットブーツで孤児院を回ったりしたんですよ〜』

ハッキング？ジェットブーツ？

………もう良いや。聖快大学の人は異次元。

「やっぱり聖蘭凄いね〜♪聖蘭大学の第2席なだけあるよ〜！」

「第2席⁉そんな凄い人だったんですか⁉」

『其れを言ったら秋華の方が凄いですよ！』

「あっ、恥ずかしいから言わないで！！」

『秋華、聖快大学の首席で、国民栄誉賞受賞した事あるんです！』

「こ、国民栄誉賞⁉」

「恥ずかしいから言わないでって言ったのに…」

「本当なの、秋華…？」

「本当だよ…」

嘘⁉⁉

天才……
「秋華、自己紹介してないんじゃない？」



「本当！私は秋華。10歳です！此れから宜しくお願い致します！」

Why you notice?【美羽】→←なんで俺… 【大和】

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