【募集企画】秘密の孤児院【本編】

怒り【紗良】 ページ32

「紗良なんかもう知らねーよ！バーカバーカ！それだからリーセより胸ちいせーんだよ！！」

「なっ！！愛詩空！！」

昨日の事まだ懲りて無いのかな⁉
昨日より怒ってるんですけど⁉

…正直ド直球で言わないで欲しい！！

怒りと恥ずかしさで周りの声が聴こえなくなった。

事実だけどさぁ！そうだけど！！

愛詩空が刻交に隠れた。そしてあっかんべーをした。

「巻き込まないでよ……」

「刻交だって紗良の事胸小さいって言ってたもん！！」

「言ってないよ」


・・・

あ、良い事思い付いた。

「愛詩空はさ、私に嫌われたいの？」

「ふんっ」


あ〜あ、チャンスあげたのに…
もう知らないよ。

「あっそう、じゃあ私、愛詩空の事嫌いになっちゃった」

「えっ……？」

やっぱこう言われるとは思ってなかったみたい。

「べ、別にいい、もん……！」

ありゃ、泣いちゃった

…良心が痛い……

ああああああああああああ私好かれてるんだなぁ〜！

嫌いになったって言っただけで泣かれるって、私好かれてるんだなぁ〜！！(2度目)

愛詩空は素直になれない子なのか…じゃあ今の内に直しとかないと、此処出てからすれ違いが起きちゃうかも！！！


よし。頑張って此れ直そう！

その為には…

嫌な思いをさせる？
…苦肉の策だが仕方ない。

「あれー？愛詩空、泣いてるの？」

作り笑いを貼り付けて、挑発的に言葉を発した。

人の嘘を見破るのが得意な為に、嘘を付くのも得意。今のが嘘だと気付いた人は居ないだろう。

しかし………

精神が死ぬッ！！！

こんなに可愛い子達に嘘を付くって大学の問題よりきついと思う！


こんな空気にしたのは自分だけど誰か助け船help

あ、いやあれだよ？胸が小さい私も悪い(？)けどコンプレックス言われたら怒るよね？
それに昨日怒られたの懲りて無いのも悪いよn「紗良ー！」

椿姉さんに呼ばれた！ありがとう椿姉さん！この恩は一生忘れない！！

「愛詩空〜〜！椿姉さんに呼ばれたから行ってくる。ひとまず許してあげるけど、次言ったら許サンゾオラ！！！」

…やっぱり正直ド直球で言わないで欲しい！！！！




「はーい！何、椿ねえ…って、春亜！？椿姉さん、何かあったの？」

「実はね…」



＿＿＿＿＿＿＿＿

「成る程…了解。任せて椿姉さん。」

…にしてもこの短時間に10〜12歳が泣いたり熱出したりって……

「春亜、大和は大丈夫。一旦落ち着こう。大和は笑った春亜が好きって言ってたよ？」

取り敢えず春亜を落ち着かせるか。

姉さんに会いたい【秋華】→←過保護【椿】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す