声が、 ページ44
そのあと。
ざっと絶叫系を制覇して、ただいま迷路の中です。
「こっち行き止まりでした。」
田中さんがそう言い、またすこし逆戻り。
「じゃあ、左見てきます!」
芝山君がそう言って曲がったころ。
「なんか、出口がない気がしてきた。」
ふと、思ったことが声になって落ちる。
どれだけ進んだか、もうわからなくて。
「いや、さっきはいるときあっただろ。」
それに対して、岩泉さんが苦笑いするけど。
なんだろう、この感じ。
「少し戻って、見てきます。」
迷路なのに。
高が迷路なのに、私がいるってだけで、出られない気がして。
また巻き込むのは、いやだ。
そう思って、ほかの人を無視してこの場を離れた。
「やっぱり、覚えてたよね、Aさん。」
見えなくなったころ。
聞きなれてるはずの、知らない声が響く。
「もうすこしで、また、」
視界が、ゆがむ。
続きがどんな言葉課はわからなかったけど、
犠牲になるね。
そう、言ったんだと思う。
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はな - あかあしぃ! (2016年1月17日 23時) (レス) id: f745022d5b (このIDを非表示/違反報告)
はな - あかあしぃ! (2016年1月17日 23時) (レス) id: f745022d5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:睡眠ちゃん。 | 作成日時:2015年6月19日 0時