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あれは、ほんまに、たまたまやってん。
会社から帰ろうとしたら、
ちょうど通りかかった店の中に
あいつと大倉ってやつが一緒におって。
...あいつら何で？
少し気になって、店に入ろうとした。
いや、別に俺には関係ないねんけど、
なんとなく、やね。
でもさすがにここで入るのは
きしょいんちゃうかとか色々考えて、
仕方なしに、店の外から中を見てた。
いやこれホンマに自分きしょいな。
結構時間が経って、
もうそろそろ帰ろうかなって思って
最後に一回中を見た。
けどちょうどそのとき、
『...っ！』
大倉がAのことを抱きしめた。
思わず俺も固まってまう。
Aを抱きしめる大倉の顔は少し赤くて、
その瞬間、大倉の恋心に気づいた。
Aはここからは背中しか見えへん。
あいつも照れてるん？もしかして付き合ってるん？
急に自分の胸が締め付けられて、苦しくなった。
__________恋は、苦しい。
どこかで聞いたようなセリフが今、
俺の頭の中でループされているような気がした。
結局店にも入れず、店の前に立ってた。
帰ればよかってん、でもなんとなく、
ちゃんと聞きたいっていうか。
このまま黙って帰る気分にはなられへんかった。
何分くらいたったやろうか。
大倉とAは出てきて、俺に気づいた。
相変わらず仲は良さげ。
けど、聞いたところ付き合うてはないらしい。
...あれ、なんで俺今ホッとしたん？
別に好きちゃうのに。
聞きたいことは聞けたのに、
なんだかモヤモヤが残って、
おかげでAの顔まともに見られへんかった。
たぶん笑顔も引きつっとったんやろうな、
Aがこっちを見て寂しそうに笑った。
二人と別れて、用が済んだ俺は、
反対方向に歩き出した。
忘れよう。
きっと、久々に会った幼なじみに戸惑っただけや。
そんな中途半端な感情は、いらん。
車に乗りこんで、一つため息をついた。
おかしい、こんな気持ち、知らん。
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Bugendaikj8(プロフ) - 更新楽しみにしています。 (2019年4月8日 20時) (
レス) id: bdd23db195 (このIDを非表示/違反報告)
さやくら。(プロフ) - かなさん» ありがとうございます！更新までもうしばらくお待ちください！ (2017年6月28日 18時) (レス) id: 7c22b79362 (このIDを非表示/違反報告)
かな - 更新楽しみです！がんばってください！ (2017年6月25日 17時) (レス) id: 491cb88c27 (このIDを非表示/違反報告)
さやくら。(プロフ) - いとさん» ありがとうございます(>_<)今日の夜更新するので、楽しみにしててください！！ (2017年5月20日 12時) (レス) id: 7c22b79362 (このIDを非表示/違反報告)
いと - とても面白いので続き早く書いてほしいです♪♪ お願いします^^ (2017年5月18日 19時) (レス) id: 615a872e6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さやくら。
| 作成日時：2017年5月5日 21時
