言わない関係 (ページ2)

今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:24,381 hit

1 ページ2

｢じゅ～んたぁあ～！！｣

俺の名前を叫ぶ声とバタバタと廊下を走る足音。

お、もうそんな時間？

俺の仕事は大体こいつの相手から始まる。

足音が楽屋前で止まって
勢いよく開いた扉からは
満面の笑みを浮かべた声の主、
重岡大毅が飛び込んできた。

重｢っっじゅんったぁあ～！」

重｢俺、明日から北海道で撮影なんやけど今の時期って寒い？暑い？寒い？なぁ！何度くらいあんの？ダウンいる？雪降ってんの？え！雪降ってたらやばいやん！長靴いるやん！なぁ、えー！どないしよ！なぁってば！｣

俺に喋る暇を与えないシゲは
いつにも増して朝からテンションが高い。

淳｢いやいやいや、いま、6月やで？さすがに雪も降ってないしダウンも長靴もいらんやろ。｣

てか、いくらシゲでも絶対そのくらい分かるやろ。

こいつはいつも何かとつけて俺に絡んでくる。

重｢あっはっはっ！やんなー！さすがにそない寒ないよな～、流星にも教えたろ。あいつ絶対ダウン着てくるで！(笑)｣

ふーん。なるほどね。
テンション高い理由はそれか。

淳｢さすがの流星も着てこんやろ(笑)てか撮影、流星も北海道組やったっけ？｣

俺は次の現場に移動するため
荷物をまとめながら
分かりきっていたことを聞いた。

重｢せやでーー！！明日から北海道で2人やねん！｣

と、どことなく嬉しそうなシゲ。

淳｢……｣

重｢淳太はー？？沖縄やったっけ？｣

淳｢うん、おれと濱ちゃんと照史｣

重｢沖縄もええなぁ～｣

小瀧と神山はスケジュールの都合で
都内での撮影だ。

重｢小瀧がめっちゃブーブー言ってたわ、沖縄行きたい！って(笑)｣

淳｢せやろなぁ(笑)｣

小瀧がふくれっ面をしてて駄々をこねる顔が目に浮かぶ。