時計屋さん、休憩時間です。3【赤葦京治】

1時間6分 ページ6

みなさん。

作者は今とてつもなく怯えております。

あの、「異次元の鍵」

登録してしまったんです。

やっくんに会いたすぎて。

本当にバカだよね。

登録したあとに

トリップしない方がいいっていうのみちゃったんだから。

ほんとにこの世界から消えちゃうのかな...

やだよ。

中学生になって、高校生になって大学いって仕事してさ。

結婚していい家庭築いてさ。

まだ、この世界で生きたいよ。

怖いよ。

いつトリップするか分かんないよ。

怖いよ。

登録後削除無理って書いてあった。

やるんじゃなかった。

トリップしないことを願おうか。

また恋したいよ。

ごめんなさい。おとうさん。おかあさん。

お兄ちゃん。お姉ちゃん。お姉ちゃん。


よし！今生きてる世界を楽しもう！

トリップしないかも知れないしね！

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貴「あの...これは？」


店「あ！Aちゃん！手伝ってー！！」


店内に溢れかえっている人々。

男の人も来ているが、外側に弾き出されている。


女の人が群がっている場所が中心みたいだ。

あ、もしや。

貴「あの、中心の人って京治さんですか？」

店「そうなんだよねー！」

貴「いや、そうなんだよねー！じゃないですよね。
これ静まってお店終わったら京治さんにおこられますよ。絶対。」


店「だよね！」

だよねじゃないでしょ！




私の時計もなおしてー！と、京治さんに群がっている女。


はあ。正直見てらんない。


だって胸が苦しいから。


貴「店長、状況打破していいですか？」


店「え！やってやってー！」


貴「わかりました。









店内にいるお客様っ！！！！！
外に一回出て、一列になってお一人ずつお入りくださいっ！！！！！









...いいですね？」




私はこの人生のなかでこれ以上ないくらいの

低い声と怒鳴り声と


満面の笑みを作った。









と店中が静まり返る。と、共にそそくさと外に出て、一列になる客たち。


中心にはボロボロになった京治さんと

隣には口を開けてぽかーんとした店長がいた。


貴「何してるんですか？お客は山ほどいるんです。準備してきますから先に一人ずつ接客してくださいよ。」


店「す、すごいね！！Aちゃん！」


赤「ありがとうございました。」


貴「は、はい。今めちゃくちゃ恥ずかしいので着替えて来ますっ！///」



ﾆﾔﾆﾔする店長。

とりあえず着替えよう！









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