時計屋さん、休憩時間です。3【赤葦京治】

1時間12分 ページ12

1000hitです！やったね☆
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




貴「おとう...さん..？」









父「いいか。お前はな、記憶喪失をしてしまったんだ。」





...は？






貴「何言ってるの？」







父「お前はな、誰かに殴られたせいで、中学一年生のときの記憶までしか無いんだそうだ。」









意味がわからない。









貴「...やだっ...嘘だよね...？
だって...！ねぇ！ドッキリとかなんでしょ？ちょ、冗談やめてよ〜！ね....ぇ....。」








父「....本当のことなんだ。
元の記憶が戻るかどうかは五分五分らしい。


いいか、A。もしも記憶が戻らなくてもお父さんは「嘘だっ！！！！」」





貴「うそうそうそうそうそうそっ！！
嘘って言ってよ！！やだっ！！





じゃあ私は今なんなのっ！？



私は誰なのよっ！？」







なんで皆涙を溜めてるの...






なんでお母さん泣いてるの...





なんでそんな顔で私を見るの...?








父「いいか、お前は今青城高校一年生なんだ...。
記憶が戻るまで、それか、お前の精神が安定するまでここで休みなさい。」







貴「....は？」








父「ゆっくり、休みなさい。

時々お前が記憶を取り戻すために、

同じ高校の人とか、関わりが深い人が来ると思うから。


しっかり話を聞くんだぞ。」



兄「週４で来るからな...」



貴「お兄ちゃんはバイト行けや。」



兄「突っ込みは変わらないんだねえっ！(泣)」









赤「Aさん。俺は赤葦京治です。


梟谷高校2年生です。


同じ、バイト先です。」








貴「そう...ですか。」









赤「...なにも思い出せませんか。」








貴「ごめんなさい...。なにも思い出せません。」









赤「そうですか...。俺、毎日来ます。」









貴「あっ、そこまでしていただかなくてもっ！」









赤「俺にとってAは大切な存在だよ。







だから、記憶を取り戻してほしい。」








貴「...わかった。」









赤「Aが俺のことずっと忘れたままなら、また新しい思いで作ろ。
じゃ、また明日ね。」







貴「さようなら...?」









ねぇ、私は一体、







何？







.

1時間13分→←1時間11分

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す