時計屋さん、休憩時間です。3【赤葦京治】

1時間11分 ページ11

貴方「ここ...どこ...?」








目を開けると白い天井と点滴が見えた。









左腕を見ると点滴のチューブに繋がれていた。









右腕は...眠った誰かに握られていた。









誰？









恐怖でしかない。









そっか、私病院にいるんだな。








私は気づかれないようにその人の手から自分の腕を抜いた。









綺麗な男の人だな。









5歳くらい年上かな。









お母さんどこなのかな。









お父さん。



お兄ちゃん。


お姉ちゃん。お姉ちゃん。









あ、ここ病院なんだよね。









ナースコールがあるかも知れない。









この前入院したときはあったから。









あ、これかな。









ポチッ









すると、すぐに看護師さんが来てくれた。









看「どうしましたか？」









貴「あの.....私どうしてここにいるの？」









看「え？」









貴「この男の人、誰？中学校行かなくちゃ。
まだ３日しか入学してたってない。
友達出来なくなっちゃう。」







看「そう...ちょっと待っててね。お医者さん呼んでくるからね。」







貴「？うん。」









まだ制服新品なんだけどな。









あれ、私なんで入院してるんだろ。








ま、いっか。









すると隣の男の人が起きた。









赤「Aさん。」









貴「！？ひぃっ！触らないでっ！」









何でこの人私の名前知ってるの...？






怖い...






赤「A...俺のこと忘れちゃった？」









貴「貴方は誰...なんですか？」









男の人は絶望に満ちた顔をした。









するとお医者さんが来た。








医「すぐに....親御さんを呼んで、検査しますっ...。」









何で皆、そんな顔をしているの...？









いろんな質問をされたり、








ガシャガシャうるさい機械のなかに体を通されたり、









固定されて光みたいなのをあてられた。









診断室から出てきた家族は









真剣な顔をしていた。









なんで..................ですか？









私はまたベットに寝かされた。









男の人は家族に連れていかれた。









でも家族と共に真剣な顔で、なにかを考えている顔で帰ってきた。








お父さんはゆっくり話始めた。









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