星蘭の女子 (ページ36)

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北人さんの言葉になんて返したらいいかわからなくて観覧車の中では沈黙が続いた

沈黙すると二人きりなんだと更に実感してしまう

いつも通り話せばいいんだけどいつもどんな風に話してたのかさえわからなくて、でも真っ直ぐ前を見ると北人さんがいて前を向けなくて、ひたすら窓の外を眺めてるしかなかった

1/4を過ぎたあたりで北人さんが口を開いた

北「Aが一緒に乗ってくれるって言ってくれてよかったよ笑」

『まぁ断る理由もないですし笑北人さんと見るのも悪くないかなって笑』

北「悪くないって言い方笑」

『まぁ今更ですよ笑』

北人さんから話しかけてくれてさっきまでの緊張が嘘みたいになくなってやっといつもみたいに話せた

北「あ、ほら頂上」

『うわー！やっぱきれいですね！何回でも見れますこの景色笑』

北「じゃあ何回でも見に来ればいいよ笑」

『そんなたくさん来れますかね笑』

北「休みの日作って来ようよ笑」

『そうですね笑次はザ・夜景って感じの見たいですね笑』

後半はそんな話もして皆の話もして

前半にあった緊張なんてすっかり忘れた

ス「お疲れ様でしたー」

『楽しかったですね笑皆いま何してるんでしょうね？そういえば何も言わずに来たから心配してますかねー？』

北「A、皆のとこに戻る前にもう一つだけ話があるんだ」

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