散る花びら ページ36
ギョンスside
〜4ヶ月後〜
DO「お疲れさまでした。お先に失礼します。」
マネ「ギョンス、俺事務所戻るけどお前どーする？直帰するか？それとも、、、」
DO「あ、うん。
いつものとこでお願い。」
あれから4ヶ月後。
しばらくは落ち着いていた仕事もだんだんと休んではいられなくなり慌ただしい、以前のような毎日が目まぐるしく過ぎていく。
ほんの数ヶ月前までと何ら変わらない日々。
ただ一つだけ、違うこと…
ガラッ
DO「
………ベク。」
ベクの明るい声が聞こえないこと。
……まだベクは深い眠りの中にいる。
季節はもう桜が咲くころだ。
変化のない病室に唯一色を添えるのは、窓から見える大きな木だけ。
冬には分からなかったけど、あの木は桜の木だったらしい。
DO「ベク？
ちょっとだけだけど、少し桜が咲いてるみたいだよ。見せてあげるね。」
ベッドをゆっくり起こすとベクの体を支えながら窓の外を見せてみる。
DO「どう？
桜、見えるかな？」
〜・〜・〜・〜(回想)〜・〜・〜・〜・〜
BH『見て見て！ギョンス！
桜が咲いてるよ！！』
DO『ベクが花に興味持つなんて珍しいね。
どうかした？』
BH『なんだよ！失礼だな！
僕にだって好きな花くらいあるさ！！
でも…
確かに花はよく分かんないけど、
桜は散るのも早いじゃん？
しかも散ってしまうと茶色くなってとても綺麗とは言えないし。
だからかな？なんだか儚げでせつない悲しいイメージがある。
でもね、そんな中でも美しさの中に凛としたものがあって、散るまでのほんの僅かな間にも生命力があるような気がするんだ。
だから桜が好きなのかもしれない。
僕もそんな風に生きたいから……』
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・
その時の桜を見ていたベクは
なんとも悲しそうな、
でも何処か覚悟をした顔をしていた。
あの時すでに自分の病気を知っていたのかもしれない。
自分も桜のように凛と散りたいって思ってたのかな……
DO「ねぇ、ベク。
あの時もしかして、自分と桜を重ねてたのかな……
今年も桜見れたよ。
ベクの好きな桜を 」
きっとあの時よりは僕らの時間はゆっくりと流れている。
ベクが桜に自分を重ねたように、ヒラヒラ風に舞い美しく咲き乱れる桜の姿が元気だったベクのように思えて、散っていく花びらに少し怖くなった。
DO「来年も、
一緒に見れるよね…？
ベク……」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 303人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「EXO」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みそちげ(プロフ) - ペッキョンさん» 長い事読んで頂いていて嬉しいです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))悲しいお話でどうかなと思ったんですが最後まで完結頑張ります！最終章に移りますのでそちらも見て頂けると嬉しいです♪ (2015年2月10日 1時) (
レス) id: f2e970d2d6 (このIDを非表示/違反報告)
ペッキョン(プロフ) - いつか見える景色の時から読ませていただいてます！ベッキョンの話……私が読んでみたかった話で、毎日楽しみにしています！これからも、ずっと応援しています！ (2015年2月9日 0時) (レス) id: 5a6d796d6f (このIDを非表示/違反報告)
みそちげ(プロフ) - さぁやさん» コメントありがとうございます^ ^頑張って少しずつ更新していきます♪ (2015年2月3日 23時) (レス) id: f2e970d2d6 (このIDを非表示/違反報告)
みそちげ(プロフ) - 宏美さん» しばらく更新も途絶えてコメントも返せずごめんなさい(T_T)頑張って完結しますねー！ (2015年2月3日 23時) (レス) id: f2e970d2d6 (このIDを非表示/違反報告)
みそちげ(プロフ) - ゆなさん» お久しぶりです^ ^まだ読んでいただけてるか分からないですが、ゆなさんのコメントいつも嬉しかったです！ (2015年2月3日 23時) (レス) id: f2e970d2d6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みそちげ | 作成日時：2014年6月1日 1時
