逃げたい ページ20
頭の中が真っ白になって、あの後ド医師からされた説明が全く入って来なかった。
マネヒョンに迎えに来てもらい、宿舎へ向かう途中もボーっとして意識が朦朧とする。
最後の…帰り際のド医師の言葉だけが頭の中でリフレインしていた。
(だいぶ進行しています…。
この病気の生存率は５年で70％前後と決して良好ではありません。
急激に悪化することもあり、約20％に脳出血・脳梗塞や心筋梗塞など重篤な臓器障害が起こる可能性があります。
大変申し上げにくいのですが…
…………このままの芸能活動は難しくなります。)
ショックな話を聞いているにも関わらず、思ったよりも冷静に聞いていた気がする。
まるで、他人事かのように…。
宿舎に戻るとメンバー達はすでに帰っているらしく、中からワイワイ楽しそうな声が聞こえて来た。
いつもならメンバー達に早く会いたくて玄関を駆け上がるけど、今日は流石に1人になりたい気分だ。
ゆっくり踵を返し、ファンに見つからないようにタクシーに乗る。
適当に裏通りで止めてもらい、フラッと飲み屋に入った。
BH「おじさん、焼酎ちょーだい。」
あいよっ！
と、すぐに焼酎の瓶が置かれ勢いよく蓋が開けられた。
勿論、酒なんてほとんど飲めない。
しかも、こんな体で飲んでいいわけがない。
でも、何かから逃げたくて呑めない酒を一気に喉に流しこんだ。
BH「うっ……ゴホッゴホッ…」
焼け付くように喉が熱くなり水に手を延ばしかけて躊躇する。
元々熱のある体が、益々熱くなり倒れてしまいそうになるのを気力を振り絞り酒を流し込む。
だんだん飲んでいる間に麻痺して来たのか味が分からなくなり、ボーっとした頭は何だかフワフワして頭痛がマシになって来た。
一本飲み終えるとお金を払い、フラフラと道を歩く。
誰も僕がこんな場所で酔っ払ってるとは思わないだろうな……。
でもファンに見つかったら大変だ。。。
そう単純な考えを巡らしていると、職業病という物は怖いもので、無意識のうちにタクシーを拾い宿舎までの道を急いでいた。
覚束ない足元で宿舎に戻ってくると、さっきよりも静かになった中の様子にホッする。
気付かれないように静かに中にはいると、リビングに誰かの気配を感じ足を竦めた。
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みそちげ(プロフ) - 空さん» ありがとうございます^ ^リクエストをして頂いて書き始めましたが、こうやってコメントや評価を頂きヤル気満々です（笑）これからも宜しくお願いします(*^^*) (2014年5月26日 23時) (
レス) id: 0e12099ae0 (このIDを非表示/違反報告)
みそちげ(プロフ) - 氷姫さん» こんばんは^ ^ベクペンさんにはベクちゃん病気にしてごめんなさいと言う感じなんですが、そういってもらえると頑張れます！！前作が終わりましたので頑張ります~♪ (2014年5月26日 22時) (レス) id: 0e12099ae0 (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - はじめまして!私、特に誰ペンとかではないんですが･･･悲しくって、もう泣きそうです･･･続きがいつも楽しみなので、更新がんばってください!! (2014年5月23日 20時) (レス) id: a3e5840c3f (このIDを非表示/違反報告)
氷姫(プロフ) - こんばんはー。&はじめまして！ベクペンの私は毎話毎話、涙腺崩壊です。(たぶんベクじゃなくても崩壊していたと思います笑)更新頑張ってください。応援してますp(○´∀｀)q (2014年5月20日 20時) (レス) id: 5fa6f2f146 (このIDを非表示/違反報告)
みそちげ(プロフ) - ゆぐんさん» いつか見える景色も読んで頂いてるんですね！嬉しいです〜♪あちらももうすぐ完結しますので、宜しくお願いします^ ^ (2014年5月20日 1時) (レス) id: 0e12099ae0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みそちげ | 作成日時：2014年4月11日 2時
