君が為【芥川 龍之介】

戦い方と予想（夢主side) ページ29

今日は首領に少し頼み事をする心算です。

高層階の首領室に着く頃にはやはり耳がポーンとする。

『大内です、失礼します。』

「入っていいよ。」

め、珍しい！今日はエリス嬢を追いかけていない。それは置いといて、

『あの首領、今日は一寸頼みがあって来たんですが…』

「何だい？内容によって変わるけど。」

『芥川さんの戦績を見せて頂きたいんです。』

首領ニヤニヤしてる。なんかうざい。

「そうかい、ならこの資料を持って行くと良いよ。」

『有難うございます。読み終わったら返します。失礼しました。』

エレベーターの中で読み始める。

大抗争があった時は…独走した⁈其れで破壊して活躍…

メモ帳は無いから部屋に戻ったらなんかに書いとこ。

そうだ。取り敢えず携帯にメモ的な物があったから此処に…

《芥川さんの戦い方…独走癖有り，破壊の後活躍》

そうメモして置いた。

細々とした抗争などでは大体羅生門で敵を圧倒して勝利。着いて行った時と変わりませんね。

あって欲しくないけどなんかあったら独走される事を覚悟しよう。

エレベーターから降りてそんな事を考えているうちに部屋に戻って来た。

その他の細々とした情報を読む。

気がつくと頰が緩んで居た。何故か緩んで居た。何故か。

そう言えばさっき首領がニヤニヤしててその時はうざって思っただけ。

そして多分私は今あの首領のようにニヤニヤして居た筈。

何故私までニヤニヤして居たのだろうか。

1.首領にうつされた。
2.何か共通した事がある。

風邪じゃないんだから1は無いな。共通点は…芥川さん関係？

首領のニヤニヤをうざいと思ったのはおちょくられている感があったから。

少し暖かい目？いや違うな。おちょくり付きだから生暖かい目だな。で見られて居た様な…

私がニヤニヤして居た時、私は…嬉しかった？何故？

1.久し振りにゆっくり文章を読めたから。
2.役に立てるようになれる気がしてきたから。
3.芥川さんの情報を読んで居たから。

1の選択肢は色々可笑しすぎでしょ…妥当そうなのは2辺りだけど、実は3とか？

いやいやいや、何でそうなる。何で芥川さんの情報を読んで居て嬉しくなる。

確かに訓練は芥川さんから教わる時の方が楽しい。

でも其れは異能系統が好きなだけなのではとも反論が出来る。

困った…今度中也さんに異能も使って良い訓練させて貰おう。

此れで楽しかったら唯の異能好きになる。きっとそうだ。

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