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『えぇ……そうなんですかね……』
江口さんと仲のいい斉藤さん、西山さんにこう言われると恥ずかしさと嬉しさでいっぱいになってしまう。
西山「Aちゃんはさ、パイセンのこと憧れてるとは言ってたけど実際どー思ってるの?」
この質問にはどこまで本当のことを話せばいいのか分からない。
『えぇっっと……』
さすがに声優になりたいと思った一番の理由が会いたかったから、なんてことは言えまい。
憧れ、以上の感情がない訳では無いことを伝えるのはどうなんだろうか。
でも私一人頑張ってもどうにもならない気がするし……少しでも協力してもらえるのであれば、これ程心強いことはない。しかもその協力者があの西山さんと斉藤さんであれば尚更。
西山「大丈夫、大丈夫、絶対パイセンには言わないから!」
江口「何を俺には言わないんだよ、宏太朗??」
その時、タイミング悪く(?)江口さんがトイレから帰ってきた。
西山「あ、パイセンおかえりなさい。
20代の若い子組での内緒話ですぅ〜パイセンは入れませーんww」
江口「んなっっ、こーたろもそーまも言うてる間に三十路になるじゃん!!」
斉藤「まぁまぁー」
結局すっかり話すタイミングを逃してしまった……。
と思っていたのだが。
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飲み会が終わった翌日……
西山今度はパイセン以外の3人で飲みに行こっ!!って壮馬と話してるんだけどAちゃんどう??
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作者名:りゅか | 作成日時:2020年5月2日 2時