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初顔合わせの日から数ヶ月が経とうとしていた。
アニメのアフレコ現場はやっぱり慣れない。
夜間看護師だって患者さんを起こさないように静かにしてないといけないけど
やっぱそれと比べ物にならない集中力が必要だな、と感じる。
アフレコに集中するあまり、あんまり他の人に話しかけたり、仲良くなったりするのは出来てなかった。
監督「じゃあ、今日はここまでで、お疲れ様でーす!」
「「「「お疲れ様です!!」」」」
アフレコが終わり、片付けをしながら
今日の晩御飯なににしようかな〜なんて考えて。
仲良くなりたいし、もっと話しかけたいけど
やっぱド新人だし、鬱陶しいと思われても仕方ないから、話せない。
西山「ぱいせぇ〜ん!
今日夜空いてますか??飲みに行きましょ〜」
江口「今日?おけぃ、行けるよー」
小野「あ、それ俺もいってもいいー?」
江口「あぁ、いいよー」
西山「それなら……どうせならみんなで行きませんか〜?
花澤さん、悠木さん、Aちゃんどうですか〜?」
花澤「行けるよ〜!」
悠木「行きます!行きます!」
『ご迷惑でなければ……行かせていただきたいです!』
西山「全然!迷惑じゃないよ〜!
ね、パイセンッ!!!」
江口「そりゃあ、迷惑ではないよね」
『あ、ありがとうございます!』
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そりゃ、こんな展開期待してなかったといえば嘘である。
アフレコのある日の夜はなるべく空けていたり、
終わってからそそくさと帰るのも違うよな、と思いつつ最後まで残ったり、してた。
悠木「でも、Aちゃんって新人さんって聞いてたから、もしかしてお酒飲めない年齢かもと思ってたけど、飲めるんだね!!」
『あ、はい。大学卒業後に声優の知識を学び始めたので……
新人って言ってももう24歳なんです。』
花澤「えぇ〜そうなんだ!
じゃあ大学の時はなんの勉強してたの??」
『えっと……看護の勉強ですね。』
西山「えぇ!!Aちゃん看護師なの???」
『そっちの方もまだまだ新人ですが、一応……免許はあります。』
小野「え、それは今も働いてたりするのー?」
『声優のお仕事も頑張りたいと思っているので、今は夜勤だけですけど……』
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作者名:りゅか | 作成日時:2020年5月2日 2時