sekureto (ページ10)

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第9話ページ10

グ「さーてここだ」

中に入ると膝まづいている鬼の姿があった。

これには瞬も驚いている。

優「なんだここは…」

グ「お前が1番欲しがってた最上位の鬼神を封印した武器が集まっている部屋だよ」

優「最上位の…鬼……。じゃあこれがありゃ吸血鬼を狩れんのか」

グ「そりゃお前の実力次第だな」

優「でもこれはお前の腰の剣と同じ…」

グ「そうだ。ここにあるのは希少な〘黒鬼〙シリーズだ。まあでももういいだろ。始めようぜ。だらだらお前らに付き合うほど俺も暇じゃねぇんだよ」

優「で、どうすりゃいい？」

グ「好きな武器を選んで儀式陣に入れ。」

武器の種類は、日本刀、双剣、弓、斧、大鎌、銃剣、拳銃2丁。

さてどれにするか。

〈こっち……〉

ん？

声が聞こえてきて顔を上げる。

グ「武器に触れたら自動で契約の儀が始まるようにできてる。お前らが鬼に負けなきゃ力が手に入る」

〈像の後ろ…部屋の1番奥……〉

奥？

みんなに気づかれないようにその場を離れる。

君「もし負けたら？」

グ「人喰いの鬼になるか鬼の力に押し潰されて死ぬか。あーどっちにしろ死ぬな。人喰いの鬼になったら俺が殺すから」

与「…そんな」

奥に進んだところにかなり分かりづらいが扉がある。

きっと今まで放置されてきたんだろう。

優「はは、いいねえ。俺はずっとこういうのを待ってたんだよ。馬鹿グレンがぬるぬる学なんか行かせやがって…。力を手に入れて家族を…ミカを殺した吸血鬼どもを皆殺しにする！俺はそのためだけに生きてんだ」

〈そこに触れて……〉

言われた通りに手を伸ばす。

押してみると結構簡単に開いた。

瞬「っ…莉央様？！」

グ「なっ…宮地何をやってるんだ！」

瞬と一瀬中佐の声が聞こえるが無視する。

そして中に入った瞬間。バタンッ！と勢いよくしまった。

中には1つの像とそこに立てかけてある大きな杖があった。

『呼んでたのは君ですか？』

問いかけるが返事はない。

『…触って確かめろってことですか』

歩いて儀式陣の中に入る。

『いいですよ。君のお望みどおりにしてあげます』

杖に触れると、私の意識は闇に落ちた。