第8話 ページ9
修練足りてなかったら本当に死ぬやつだこれ。やったのが研修教室で本当に良かったよ。
グ「はい終了〜」
一瀬中佐は刀を抜いて鞘にしまう。
グ「よーし。じゃ、今意識がある奴。見込みがある。このまま訓練続けてきゃ鬼呪装備契約の儀に移れる可能性がある。あと立ってられた奴。お前らは優秀だ。すぐに俺の剣と同ランク───────〘黒鬼〙のシリーズに挑戦させてやる」
そんな重大なことをすぐに決めてしまう一瀬中佐は本当凄いと思う。
グ「で、立ってるのは〜。優…君月…与一…宮地…柏木…」
シノアちゃんの方を目をやる。
グ「お前は気絶しろよ」
シ「はは。」
グ「呪符無しで余裕な顔しやがって。さすが日本帝鬼軍の当主筋、柊家様ってわけか?可愛げないぞ」
シ「え〜うそ〜。こんなに可愛いじゃないですか〜?」
グ「死ね」
中佐、口が悪い。
シ「あはは」
小「あのグレン様。無茶苦茶な試験はいつものことでいいのですが」
いつものことなのね。
小「でも与一くんを〘黒鬼〙シリーズに挑戦させるのはどうかと思います」
グ「俺の決定に文句あんのか?」
小「文句はないですが…。しかし与一くんは心が安定していても、鬼を受け入れられるだけの強さは…」
グ「はぁ?強さがなきゃ死ぬ。ここはそういう世界だろ。おままごとやってんじゃねぇぞ」
確かに一理ある。9年前に世界が崩壊してからこの世界は変わった。やらなきゃやられる。そんな弱肉強食の世界に。
シ「ですが鬼は弱い人間を嫌います。与一くんはきっと鬼に取り憑かれ…」
グ「うるせぇなぁ。おい与一。お前吸血鬼に殺された姉貴の復讐したいんだろ?」
ズバッと言うなぁ。
与「え、あの…」
グ「なら命懸けるよな?」
与「い…命…?」
グ「それともやめるか?死ぬのが怖きゃ帰っていいぞ」
優「…与一帰れ。ここはお前みたいに優しい奴がいる場所じゃねぇよ」
君「…俺も同意見だ。帰った方がいい」
与「え……あ…」
『私ももう少ししてからの方がいいと思いますが、どうするか決めるのは早乙女くんです』
早乙女くんはギリッと歯を食いしばって叫んだ。
与「グレン中佐!僕やります!もっと強い力が欲しいから!!もう大切な人を失わないですむだけの力が欲しいから!!」
あぁ…やっぱりそっちを選ぶか。
グ「よーし。ならさっさと行くか。契約の儀式に移んぞ」
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作者名:彩夜 | 作成日時:2020年3月28日 17時