第6話 ページ7
優「見んなコラアアア！！」
百夜くんは答案用紙を取り上げた。
優「…てんめぇいじめっ子すぎんだろ」
シ「いじめっ子とはなんですか。トゲトゲしすぎてクラスに溶け込めないあなたを人気者にしてあげてるんじゃないですか」
うーん。これは人気者というより馬鹿にされることになるんじゃ…。
優「余計なお世話だっつの！！大体仲間やら友達やら吸血鬼を殺すのにいらねぇんだよ！！」
家族は大切にするのに？
シ「まーたそんなことを。チームプレイできない人は軍じゃ活躍できませんよ」
優「できるね！俺は超スーパー活躍するね！」
『百夜くんそれは無理ですよ』
優「何でだよ！」
『鬼呪装備を手に入れたら吸血鬼と同等位にはなれるけど超えることは出来ません。だから吸血鬼がしないとされているチームプレイをして倒しているんですよ』
優「それでも俺はやる！」
どうやら百夜くんはまだ理解していないらしい。
『一般の吸血鬼ならまだ通用するでしょう。ですが貴族は？貴族は1階級上がる度に桁違いの力があります。それに長く生きている分戦闘経験も豊富です。それでも1人で倒せると言うんですか？』
優「っ…それは……」
与「まあまあ3人とも落ち着いて」
優「…与一か」
与「優くんはあれだよね。子供の頃吸血鬼の都市にいたから読み書きは日本語より英語やラテン語の方が得意なんだよね。今回は仕方ないよ」
地下都市にいたからと言って0点なんてとるか…？
優「ん？あ〜いや。なんというか……」
ひょいっと君月くんが百夜くんの答案用紙を取る。
君「……頭にクソでも詰まってんのか？」
優「ああ！？なんだよ偉そうにしてるてめぇはじゃあ何点だったんだよ！？さぞいい点数なんだろうな！？」
『百夜くん。君月くんに点数で張り合っても無駄ですよ。だって……』
君「右からラテン語、呪術、英語呪術、日本語呪術。いやー俺は日本語以外苦手だから、帰国子女気取りの優さんにはとても敵いませんよ〜」
ほらやっぱり。
優「てめぇは吸血鬼の前にぶっ殺ぉおおす！！」
君「上等だ来いやコラァァァァ！！」
あーまた始まった。どれだけ喧嘩をすれば気が済むんだこの2人は。
小「はーいみなさーん。まだ授業中ですよ〜。一応」
一応をつけたらダメでしょ花依先生。
ガララッと教室の扉が開く。
グ「おいなんだ。相変わらずクソうるせぇなここは」
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作者名：彩夜 | 作成日時：2020年3月28日 17時
