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第4話 ページ5

翌日



今日は全員訓練場に集められていた。





小「はいはーい。今日からは1週間後の鬼呪装備適性試験に向けて、君たちの能力をジャッジしていきまーす。でも結果が出せないとそもそも1週間後の試験すら受けられないから頑張るように〜」



『ですって』



瞬「頑張りましょうね!」



小「今日の演習は2人1組で行います。仲間と息を合わせる訓練です。なので2人で訓練用の戦闘人形を倒してください。倒すのが早かった順に評価点が高くなります。ではまず2人1組になってなった順に前に出てきてください」





2人1組か…それなら。



横を見ると瞬と目が合った。





『行きましょう』



瞬「はい!」





2人で前に出ると手錠を渡されたので手首につけて繋げる。





瞬「何か手を繋いでるみたいで照れますね…!」



『…頭大丈夫ですか?』





何故か落ち込んでしまった。





小「はいはーい。これで全ペアが決まりました〜。ではその手錠で繋がったまま協力して戦闘人形を倒してください。ちなみに手錠は人形を倒すまで外れないようにできていますから」





床がカタンと回って伏せた人形が出てくる。





小「それじゃ頑張ってくださいね」





突然人形が動きだした‪。どうやら軍の式神人形らしい。





『最初に攻撃をしてきた人形を倒しますよ』





声をかけるとさっきまで落ち込んでいたのが嘘みたいに瞬は真顔になる。戦闘となると冷酷になるのだ。



後ろに何かが動く気配がしたので地面を蹴る。するとさっきまでいた場所に人形の腕が勢いよく振り下ろされた。



空中で体制を直して接続部分を2人で思いっきり蹴る。



人形は壊れて動かなくなった。





『なんだ。結構弱いんですね』





手錠が外れて手首が自由になる。



入口から軍服を着た人が慌てたように訓練場に入ってきた。





「訓練中失礼します!君月くんはここにいますか!?至急治療室へ!!あなたの妹が……君月未来さんが危篤だそうです!!」





確か君月くんの妹って13歳以下なのにウイルスに感染したっていう…。危篤ならかなり危ない状況だ。



だが君月くんが行く可能性は半々。妹の治療費を稼ぐためには月鬼ノ組の組に入るのが1番だから。





優「んな場合じゃねぇだろ!!今お前の妹が危篤って……!!」



君「黙れって言ってんだよ!!俺はここで成績を出さなきゃいけないんだ!!お前だってそうだろ!?ここの成績ミスったら月鬼ノ組に入れなくなるんだぞ!!」

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作者名:彩夜 | 作成日時:2020年3月28日 17時

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