sekureto (ページ4)

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第3話ページ4

「「何だと？！」」

『そういう所です。自分の事しか考えないような人が鬼を使役出来るわけないって言ってるんですよ。わかりました？』

優「俺は1度鬼に触れてる！だから大丈夫だ！」

鬼に触れてる？第二渋谷高校の立入禁止区域に入ったのか？

君「そんなことで威張るんじゃねぇよ！」

あぁ…また始まった。

私はもうお手上げです一瀬中佐。何とかしてください。という目線を送るとため息をついて歩いてきた。

グ「あーーやかましい！！」

2人をゴッと綺麗に蹴り飛ばした。

一瀬中佐って蹴りのフォームが綺麗なんだよな。軸も安定してるし。流石というかなんというか。

2人は気は失っていないものの、起き上がれないようだ。

与「ゆ…優くん！」

グ「ほっとけ。そいつら起きてると授業になんねぇし…」

いつも来ない担任がそれを言うのか。

グ「んじゃ、1週間後に迫った鬼呪装備適性試験に向けて久しぶりに授業始めんぞ〜」

本当にこのクラスで大丈夫なのか心配になった1日だった。

･

放課後になり瞬がこちらに来た。

瞬「莉央様帰りましょ！」

『帰りましょうか』

瞬「はい！」

いつものやり取りをして教室を出ようとしたら百夜くんが話しかけてきた。

優「様？お前ってそんなに偉いのか？」

瞬「違うよ。莉央様を尊敬してるからこの呼び方をさせてもらってるんだ！」

『直させようとしても結局戻るから諦めたんですよ』

優「ふーん」

聞いてきたのはそっちなのに興味無いのか。

シ「莉央さん瞬さん。また明日」

『また明日、シノアさん』

瞬「またね！」

今度こそ瞬と教室を出た。

･

2人がいなくなった教室。

優「シノア。お前あいつらと仲良いのか？」

優一朗がシノアに問う。

シ「特別良いという訳ではありませんよ。ですが、莉央さんは話しやすいですからね。ついつい話しかけちゃうんですよ。瞬さんも同じですね」

莉央は基本ニコニコしていて話しやすい雰囲気を出している。そして瞬はふわふわした雰囲気を出している。

特別仲良いという人はいないが、クラスメイト全員とある程度は仲が良いのがあの2人だ。

優「俺あいつとは仲良くなれそうにねぇ。」

シ「莉央さんですか？」

優「ああ。」

シ「優さんは馬鹿ですからね。頭がいい人とは合わないんですよ」

優「何だと？！」