第13話 ページ14
グ「ここをどこだと思ってる?月鬼ノ組だぞ。あるのは修羅の道だけだ。それともてめえは復讐ごっこでもしに来たのか!!…殺されたきゃ好きにしろ。止めねぇよ。だが与一はもう戻らない。てめぇが軍人だって胸張ってんなら…やるべきことをさっさとやれ」
優「く…くそ…くそがあああ!!」
百夜くんも刀を抜いた。
『瞬。戦闘準備』
瞬「…承知」
瞬も銃を抜いて戦闘態勢に入る。
そしてバリアを解いた。
百夜くんと君月くんが早乙女くんに向かって走り出す。
私と瞬は後方で援護に回った。
君月くんが斬りかかるが防がれる。それを見た百夜くんが一緒に斬りかかった。
優「与一を解放しろよバケモノがあああ!!」
瞬が弓に向かって撃つ。
早乙女くんの手から弓が離れる。
優「よし!与一を鬼呪装備から引きはがしたぞ!!これで元に…!」
甘いな。
グ「馬鹿が気を抜くな!!鬼は武器じゃなく与一の中にいるんだぞ!!」
優「あ?」
百夜くんの目の前にバリアをギリギリ出す。
君「くそっ…!!」
優「やめろ君月!!与一を殺すつもりか!?」
百夜くんのその言葉で君月くんの剣が止まる。
与「ふ…ふふふ。なんだそれ。お前ら俺を殺せないのか……!はははははは」
百夜くんと君月くんが地面に落ちるのに合わせて衝撃を吸収させる。
優「与一正気になれ!!鬼になんか負けてんじゃねぇよ!!俺と一緒に吸血鬼倒しに行くんじゃなかったのかよ!!」
早乙女くんは落ちていた弓を拾って構えた。
しまった。回収しておくべきだった。
君「…もうだめだ、優やろう」
優「ふざけるな」
君「もう与一は戻らな…」
優「ふざけんじゃねえっつってんだ!!ここで、こんなところで仲間殺したら俺は吸血鬼と同じになっちまうだろうが!!」
弓が放たれる。
瞬がすぐに対応して当たりそうな弓を全て撃ち落とす。
優「俺は…俺はもう2度と仲間は見捨てねえって決めたんだよ!!だから与一!!正気に戻れ!!」
弓が降り注ぐがなんとか当たらなかった。
『これじゃあ埒が明かないです』
瞬「そうですね…そろそろ片付けないとあの2人の体力が持つかどうか…」
優「頼むから正気に戻ってくれ!!」
与「うるさい死ね」
突然百夜くんは刀を地面に投げ捨てた。
優「やれよ。俺は仲間は殺せない。そして与一も……お前も俺を殺せない!」
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作者名:彩夜 | 作成日時:2020年3月28日 17時