第12話 ページ13
優「お前も成功したのか」
君「当たり前だ」
瞬「俺と莉央様も成功しましたよ！」
優「莉央！無事だったのか！」
いつの間にか名前呼びされてる。
『無事ですよ』
優「ところで与一は…？」
全員で与一くんが入っている儀式陣に目を向ける。
するとドンッ！と大きな音が鳴って瓦礫が落ちてきた。
優「なんだっ」
グ「あーあ、まじぃな。与一はやっぱちょい力が足りなかったか。でもま、〘黒鬼〙に挑戦して5分の4が成功は上々だろ」
まぁリアムは黒鬼なのか分からないけど。
優「あ！？一体どういうことだよ！！」
グ「よし、鬼呪装備も手に入れたことだし吸血鬼殲滅部隊月鬼ノ組での初任務をお前らにやろう。優、君月、宮地、柏木」
優「あ？」
グ「天井を見ろ。人喰いの鬼が出た。お前ら4人で始末しろ」
優「人喰いの鬼？」
天井に目を向けると、頭から角を生やし弓を持っている早乙女くんがいた。
優「与一…！？」
あれは…完全に乗っ取られてるね。
与「人間が6人……おまけに全員鬼呪装備持ちか……。これだから人間は厄介だ……」
早乙女くんは弓をキリキリと引く。
ポケットから杖を出して元の大きさに戻す。
与「危険な人間は…皆殺しにしよう」
そして弓を放った。
『リアム。みんなを守って』
〈了解しました〉
全員の周りにバリアが出て攻撃から守る。
グ「おーおー。やっぱ鬼の力がそのまま出てくると欲望を喰ってなくてもそこそこ強ぇなあ」
シ「グレン中佐、少し御意見しても…」
グ「だめだ黙ってろ」
シ「しかしこの状況は……」
シノアさんが言いかけるのを一瀬中佐が遮る。
グ「あー、優、君月、宮地、柏木。追加の命令だ。お前ら鬼呪装備は手に入れたが契約したてじゃ使いこなせないだろう。だから鬼は呼び出すな。鬼呪装備の基礎能力だけであの鬼を始末して見せろ」
シ「なっ…〘黒鬼〙に取り憑かれた人間を相手にそんな無茶な…！！」
君「クソッ」
君月くんは鞘から剣を抜く。
優「あんにゃろ…。ってか殺せってどういうことだよグレン！！与一は仲間だぞ！！」
瞬「流石に酷すぎるのでは…」
『確かにね』
グ「はぁー？仲間？ありゃどう見ても鬼だろが。早く殺して楽にしてやれ」
優「ざっけんな！！仲間殺せるわきゃねえだろうが！！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：彩夜 | 作成日時：2020年3月28日 17時
