検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:1,043 hit

第11話 ページ12

〈ボクが忠誠を誓うのは、今までもこれからも莉央様ただ1人です〉



『ふふっ、ありがと。力を貸して欲しい時は呼ぶからよろしくね』



〈もちろんでございます〉



『それじゃあ、僕はそろそろ戻るよ』





〈わかりました。……莉央様の人生に幸あらんことを〉



















ふたたび目を開けると先程の部屋の中。



手には杖が握られている。



念じると小さくなってポケットに入るサイズになった。





『…面白い鬼だったな』





立ち上がって入ってきた扉に触れる。



するとまた簡単に開いた。



部屋から出ると中央に向かう。





グ「宮地!!」



シ「莉央さん!!」



『あ、一瀬中佐とシノアさん』



グ「無事なのか?」



シ「それにあの扉の向こうには何があったんですか?」



『どこも怪我してませんよ。あの奥には部屋があって、儀式陣が1つありました。契約もしてきました。』





そう言うと一瀬中佐とシノアさんは目を見開いた。





グ「もう1つの儀式陣?!しかも契約までしてきたのか…!」



シ「本当に、無事でよかったです」



『心配かけてすみません。見ての通り、私は無事なので安心してください』



グ「そのようだな。今は優たちが契約をしているから終わるまで待っててくれ」



『わかりました』





そんなことを話していると君月くんが起き上がるのが見えた。





君「…成功したのか」



『君月くんおはようございます』



君「宮地、無事だったんだな」





君月くんはホッとしたような顔を浮かべる。





『えぇ、見ての通りですよ』



君「お前も調伏に成功したんだな」



『ん〜…調伏と言うよりは』





瞬「莉央様!!!」





背中にドンッと衝撃を感じる。





瞬「ご無事だったんですね!安心しました!」





ぎゅーっと抱きしめられる。





『…瞬、苦しいです』



瞬「あっすみません!!」





瞬がパッと離れる。





君「それで、何を言いかけてたんだ?」



『…簡単に言うと、忠誠を誓われましたね』





君月くんは目を見開く。





君「…鬼にか?」



『そうです』



君「人間に忠誠を誓う鬼っているんだな…」



瞬「…莉央様に忠誠を誓うのは俺だけでいいのに」



『鬼にヤキモチ妬かないでください』





話していると百夜くんが目を覚ました。





グ「お、上手くいったか?優」



優「……はっ、当たり前だろ」



君「余裕こいてんじゃねぇよ。調伏に時間かかりやがって」

第12話→←第10話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:彩夜 | 作成日時:2020年3月28日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。