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百二十話 ページ29

あ「獪岳!見つけたぜ!」

獪岳「な⁉」

私はそのまま獪岳を持ち上げ、善の所へ運び座らせた。

うわ不満そうな顔。善の顔が暗くなっていくし!やめなさいよね!

あ「ねぇ、獪岳。何が不満?なんで善と嫌うの?」

獪岳「善?」

あ「あ。善逸のことね」

と言うと何故かさらに機嫌が悪くなった。やめてあげてよ!善の顔が徐々に悪くなっていくんだけど!

獪岳「コイツは逃げるし、泣くし、喚くし、先生の時間の邪魔ばかりする」

あ「ほぅほぅ。でも、それは善のいいところでもあったりするけどね」

獪岳「…なのに…なのに!コイツは俺が使えない型を覚えやがった!許せねぇ!俺より役に立たねぇクズが!」

そうだよね…自分が一番…自分が特別になりたいんだもんね…。

あ「ねぇ…もう一度聞くけど稽古。一緒にしない?」

獪岳「……なんでそんなに構うんだよ」

あ「教えて欲しい?」

と聞くと、獪岳は驚いた顔をし静かに頷いた。

あ「獪岳と友達になりたいから!」

獪岳「は?」

と獪岳は間抜けな顔になっていた。おもろい。

あ「だめ?因みに!一緒に稽古しよって誘ったの獪岳が初めてだよ!」

というと、獪岳は少しにやけた感じの顔をし私と一緒に稽古をすると言ってくれた。

ヤッタァ!

善「あ、兄貴だけずるい!」

獪岳「兄貴って呼ぶんじゃねぇ!」

あ「喧嘩しない!慕ってくれてるんだから素直に受け取りなさいよ!」

と言うとうぐっと言って獪岳は、ちょっと照れながら善の頭を撫でた。

え。なんで撫でたの⁉実はちゃんと善を大事に思っていた的な⁉何それ!めっちゃ良いじゃん!

それに、善がめっちゃ嬉しそうな顔をしてるんだよ。あぁ…良いなぁ…。

本来兄弟ってあんな感じだもんね…慕って…憧れて…。

私もああなれれば良かったのかな…そしたら…間違えないで済んだのかな…。

獪岳「A⁉」

善「Aちゃん⁉どうしたの⁉」

あ「へ?」

善「ごめんね⁉俺ら泣かせちゃった感じ⁉」

泣く?私泣いとんの⁉

右目の目尻を触ると確かに涙が出ていた。はて、涙腺いつの間に崩壊していたんだい?

こんなことで泣いたこと…今までないんだけどなぁ…。

私は袖でぐしぐしと拭き、善達に大丈夫だと伝え獪岳を連れて私が暮らしている山へと戻った。

もちろん空間転移でね!獪岳の驚いた顔はとっても素敵でした!

そして、稽古を開始しました!神様直伝の修行方法でね!獪岳が若干絶望した顔をしていたけど無視します!

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設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎 , 竈門炭治郎   
作品ジャンル:恋愛
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月夜美(プロフ) - 桃雲さん» ありがとうございます!頑張ります! (2020年12月1日 16時) (レス) id: d54d80dc9c (このIDを非表示/違反報告)
桃雲 - 初コメ失礼します!この作品、とても面白いです!いつもわくわくしながら読んでます!体に気をつけて、更新、頑張ってください! (2020年12月1日 16時) (レス) id: 145e1f75d7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月夜美 | 作成日時:2020年11月27日 19時

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