百五話 炭治郎視点 ページ14
怖かった…本当に怖かったんだ…。
無限列車での任務で、何故かいきなり上弦の参の鬼が来た…。
そして、Aが…上弦の参との戦いで…負傷した…。
俺は怒りと、悔しいという感情でメチャクチャになった。
列車の方へ飛ばされたAの所へ行くと…Aから死の匂いがした…。
涙が止まらなかった。俺の抱えている気持ちを伝えられなかった後悔、すぐに動けなかった後悔…いっぱいの後悔が襲ってきた。
とその時、Aの左目に咲いている薔薇がいきなり光だしAが苦しみ出した。
凄まじい痛みの匂いだった。
踠き泣き叫ぶAに何も出来ず、ただ抱きしめることしかできなかった。
数分後、薔薇から発せられる光は消え、Aは荒い息を整えていた。
そして、Aはいきなり起き上がり負傷した鳩尾の怪我が治ったと言った。
フラッと倒れたAを支えようとしたら、煉獄さんに先を越されてしまった…。
思わずムッとしてしまった…。俺は長男だ、我慢しろ!
ふと気付いた。さっきまで立ち込めていた死の匂いが、いつの間にか無くなっていた。
俺は頭では大丈夫と理解していたのに、口は勝手にAにもう死なないよなと聞いていた。
Aはいつものように、おちゃらけたような感じで大丈夫だと応えた。Aからは嘘の匂いがしなかった。
それにAの匂いがいつもの、俺が好きな匂いになっていて俺はホッと胸を撫で下ろした。
そう思っていたら、煉獄さんがAを抱きしめていた。
ずるいです煉獄さん!俺もします!
と言うことで、俺もAを抱きしめた。伊之助も抱き締めていた。
そして、善逸の声が聞こえ振り向くと、こちらへ走って向かってきていた。
良かった。善逸も無事だったのか。
っと思っていたら、いきなりAがぐったりとした。
俺達は焦り、名前を呼びかけるが反応が無かった。ふと、手を触るとAの手はとても熱かった。体も。
よく見ると、顔も赤くなっていた。これは…かなり熱が高いな…。
伊之助「A!おいA!」
炭治郎「落ち着け伊之助!煉獄さん、Aすごい熱です!」
煉獄「うむ!そのようだな!体温の高い俺よりも熱い!早く胡蝶の所へ連れて行かねば!」
そして、俺達は現場処理に来てくれていた隠しの人たちに事情を話し、しのぶさんの所へ急いだ。
Aを運んでくれたのは煉獄さんだが、めちゃくちゃ早すぎて俺達は置いてかれた。
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月夜美(プロフ) - 桃雲さん» ありがとうございます!頑張ります! (2020年12月1日 16時) (レス) id: d54d80dc9c (このIDを非表示/違反報告)
桃雲 - 初コメ失礼します!この作品、とても面白いです!いつもわくわくしながら読んでます!体に気をつけて、更新、頑張ってください! (2020年12月1日 16時) (レス) id: 145e1f75d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月夜美 | 作成日時:2020年11月27日 19時