第53話 ページ25
『私からは以上です。』
夜蛾「ご苦労だったな。この事は楽巌寺学長と追々話すとしよう。私達もそろそろ行きましょう。悟だけに任せておくのは心配だ。」
『はい。』
私達は部屋から出ると、生徒達が待機している場所へと歩き出す。
『ッ⁉』
二人の後ろを歩いていると、急に横から腕を引っ張られた。
夜蛾「凛?」
『〜⁉』
廊下の暗がりに連れ込まれた私は口を手で塞がれ体も押さえ込まれて身動きが取れずに居た。
私が抵抗すると耳元で"しーっ"と囁く誰か。こんな事をするのは私の知る限りあの人しか居ない。
居なくなった凛を探す夜蛾に、楽巌寺学長は"放っておけどうせいつもの気まぐれじゃ"と言ってそそくさと行ってしまった。
あのクソジジィ覚えてろよ。
二人が居なくなるのを確認した後、私を拘束している手は離れていった。
私はその主を見て言う。
『どういうつもりですか…
"五条さん"』
悟「いやー、凛ちゃんに話したい事があったの忘れててさ。わざわざまた戻ってきたんだよ。」
『だったら普通に話かけてください。私じゃなかったら訴えられてますよ。』
悟「ごめんごめん笑」
『謝る気あります?…まあいいです。それで話したい事ってなんですか?』
悟「○山龍牙について。」
‼
『聞いてたんですか。』
何が、戻ってきただ。ずっと聞いていただろうに…
この嘘つきが。
悟「何?僕に聞かれて何かまずい事でもあるわけ?」
『いえ。追々話すつもりではいたので手間が省けました。○山龍牙については今日話したことが全てです。』
悟「それはもう聞いたからいいよ。僕が聞きたいのは別のこと。」
『なんですか?』
私は顔を顰めて五条さんを見る。目元が隠れていて見えないが、彼の口元が上に上がり笑っているのだと分かる。
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クロハ(プロフ) - うたプリ大好き?さん» こちらこそありがとうございます!! (2020年12月29日 0時) (レス) id: 1f3d7cd819 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 更新ありがとうございます!続きも楽しみにしています! (2020年12月29日 0時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
クロハ(プロフ) - うたプリ大好き?さん» すみません!メモの方に下書きをしてから投稿しているのですが、中々納得のいくものが書けず更新出来ませんでした。今日中には更新できると思います!お待たせしてしまって申し訳ないです! (2020年12月28日 3時) (レス) id: 1f3d7cd819 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (2020年12月28日 1時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
クロハ(プロフ) - 舞宵兎さん» ありがとうございます! (2020年12月8日 11時) (レス) id: 1f3d7cd819 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クロハ | 作成日時:2020年12月2日 23時