【名探偵コナン】双子は美少女で名探偵と怪盗!? ルパン三世VS名探偵コナン THEMOVIE (ページ44)

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44話ページ44

羽田空港の送迎デッキには、大勢のエミリオのファンが詰めかけていた。

「エミリオ～♡また来てね～!さよなら～!エミリオ～～♡」

飛びだっていく飛行機に向かって、手作りのボードや手を大きく振る。
クラウディアと並んで座席に座ったエミリオは、嬉しそうに窓からファンたちの姿を見つめた。
ファンたちの後ろには、コナンと愛梨と蘭、そして灰原の姿があった。

(……ありがとう……江戸川コナン……黒瀬愛梨……)

全てはコナンと愛梨のおかげだった。
コナンと愛梨はエミリオとの約束を命を懸けて守ってくれたのだ……。

蘭はエミリオのファンたちの熱狂的な姿を見て、フフッと微笑んだ。

蘭「なんだかんだあったけど……こんなに応援してくれるファンがいるんだもの、大丈夫よね」

コナンと愛梨も同じ気持ちだった。
クラウディアもそばにいるし、彼はこれからもきっと歌い続けるだろう。
コナンと愛梨の後ろにいた灰原が、「ねぇ……」とささやいた。

哀「ルパンたち、今頃何してるのかしら」

愛梨「さぁね……」

愛梨とコナンは空を見上げた。

コナン「どうせまた、どこかの国のお宝でも狙ってんだろうよ」

満月の夜。
寺の鐘がゴオォォン…と鳴り響く中、大阪大美術館の天井に穴が開いた。
すると天井の穴からワイヤーがスルスルと伸びて、

ルパン「グフフフ♪ドロボーで～～す♪」

ルパンが笑いながらおりてきた。

ルパン「甘いんだよね～。オレ様がわざわざ日本に来て、手ぶらで帰るワケねーだろっての♪───ん？」

ルパンがお目当ての宝石のケースの前に下りてくると、中にはカードが入っていた。

ルパン「何これ？お宝は？」

カードを取って書かれていた文字を読む。

【お先に失礼怪盗キッド】

ルパン「怪盗キッド～～!!」

突然、館内の照明がついたかと思うと、正面の扉がバンッと勢いよく開いた。

銭形「逮捕だ!ルパーーーン!!」

扉の前には銭形警部をはじめ、大阪府警の大滝悟朗警部と警官たち、そして服部平次がずらりと並んでいた。

ルパン「ウソ～～～～!!」

青ざめたルパンが慌ててワイヤーで天井に上る。

「逃げたぞ～!追え～～!」

銭形「逃がすか～～!!」

銭形警部は美術館の屋根に上り、ルパンを追いかけた。

ルパン「オレじゃねーって!信じてとっつぁ～ん!!」

銭形「誰が信じるか～～～!」

ルパン「なろ～!覚えてろよキッドーーー!!」

夜空に浮かんだ大きな満月が、瓦屋根の上を走る二人を照らしていた───。