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42話 ページ42

羽田空港の前では、高木、白鳥、阿笠博士、そして少年探偵団の三人が愛梨とコナンの安否を心配していた。
すると、管制塔から下りてきた佐藤の姿が見えた。
険しい表情でみんなを見下ろす。

「「「え……」」」

子どもたちの表情が暗くなったとたん───佐藤が笑顔で親指を立てた。

「やったー!」
「よかったー!」

コナンと愛梨の無事を知ったみんなの顔が一斉に明るくなった。





新東都スタジアムでは、五万人の熱気が最高潮に達する中、エミリオのライブが終わった。

「アンコール、アンコール……」

総立ちした観客から、アンコールの声を拍手がわき起こる。
最後まで一人だった園子も夢中で叫んでいた。
ステージの袖でスタッフに囲まれて汗を拭いていたエミリオは、近づいてくるクラウディアに気づいた。

エミリオ「見てくれた?」

クラウディア「ええ……よかったわ」

観客のアンコールの声は、やがてエミリオコールに変わった。
集結した五万人が、「エ〜ミリオ!エ〜ミリオ!」と叫んでいる。
エミリオはクラウディアをまっすぐ見つめた。

エミリオ「これからも……そばで見ていてくれる?」

クラウディア「……戻りなさい」

クラウディアはステージの方を振り返った。

クラウディア「あなたの場所はあそこよ!」

エミリオはクラウディアの決意した表情を見て、全て理解した。

エミリオ「行こう!」

スタッフに声をかけ、ステージに戻っていく。
クラウディアは微笑みながらその後ろ姿を見送ると、通路に向かって歩き出した。
通路には蘭と小五郎、そして携帯で白鳥と話している目暮の姿があった。

目暮「うん……うん……そうか、よかった……」

目暮が携帯を切ると、クラウディアは歩み寄った。

クラウディア「警部さん……最後まで見せてもらって、ありがとうございました……」

目暮「……何か?ありましたか?」

クラウディア「ハイ……?」

とぼける目暮に、クラウディアがきょとんとする。
クラウディアを逮捕しないとわかった蘭はニッコリと微笑んだ。

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わー(プロフ) - 異次元の狙撃手も業火の向日葵も頑張って下さい☆ (2016年8月29日 23時) (レス) id: 27239b8c75 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる - 同じく異次元の狙撃手希望です!第一今のアンケートでは異次元の狙撃手が多いのでお願いします (2016年8月24日 14時) (レス) id: 519e2fcdcb (このIDを非表示/違反報告)
わー(プロフ) - 次の作品も頑張って下さい! (2016年8月23日 0時) (レス) id: 27239b8c75 (このIDを非表示/違反報告)
ラブライブ - わーさん» 同感 (2016年8月17日 18時) (レス) id: 519e2fcdcb (このIDを非表示/違反報告)
わー(プロフ) - 更新お願いします☆ (2016年8月9日 23時) (レス) id: 8cf7868275 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さきっち | 作成日時:2016年7月31日 23時

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