【名探偵コナン】双子は美少女で名探偵と怪盗!? ルパン三世VS名探偵コナン THEMOVIE (ページ38)

今日:38 hit、昨日:21 hit、合計:150,468 hit

38話ページ38

ルパン「…………」

ルパンは桜の木の下でサクラ女王と再会を約束した日のことを思い出していた。
結局、その約束を果たすことはできなかった───……。
コナンと愛梨もボックスを修理しながら、蘭とそっくりなミラ王女を思い出していた。

コナン「どうせサクラ女王の娘のあのオテンバ王女にでも頼まれたんだろうけど、もう少し早く、鉱石を奪ったのはルチアーノだとつかんでりゃ、日本に来てドンパチすることはなかったんじゃねーのか？」

ルパン「……ついつい手を抜いちまったのよ。日本にいる小生意気な名探偵に会うためにな!」

ルパンの真面目な口調にコナンと愛梨が照れていると、

ルパン「ウケケケ～♪」

笑い声が聞こえてきた。

コナン,愛梨「言ってろよ……」

コナンと愛梨はムッとした顔で修理を続けた。

ルパンが操縦するジランバ機は高度を下げ、海面近くを飛んでいた。
コナンは修理したボックスを戻してパネルを閉めた。
愛梨も同時にライトを消した。

コナン「OK。とりあえず使えるぜ。A、ライトありがとな」

愛梨「ううん」

ルパン「サンキュー♪」

ルパンは操縦席に来たコナンと愛梨にワルサーを突きつけた。

コナン,愛梨「!?」

ルパン「よくあるだろ？おめぇらは知りすぎたってヤツ……この世界はイメージが大切なのね～。ルパン三世が人助けなんか───」

コナンと愛梨は冷静な顔で目の前のワルサーを見つめた。

愛梨「そういうジョークはワルサーのセーフティロック外してからやりなよ」

愛梨,コナン「シラけるなぁ」

すると突然、復活したレーダーからピーッ!と警告音が鳴り響いた。

愛梨,コナン,ルパン「!?」

三人が驚いてレーダーをのぞきこむと───二つの赤い点がジェット輸送機に急接近していた。

真っ暗な海の上の二機の戦闘機F-15がジランバ機に向かって猛然と加速していた。
撃墜命令を受けたパイロットが百里基地の管制室に無線で最終確認をする。

「イーグルワンから作戦本部。最終コード、一、○、二、七、確認!」
『最終コード確認。ミサイルの発射を許可します。繰り返します。ミサイルの発射を許可します』

コナン,愛梨「ヴェスパニアからの国家要請？」

操縦席に座ったコナンとその隣に立った愛梨は、ルパンがヴェスパニア王国伯爵のキースと交わした取り決めと聞いて、眉をひそめた。