【名探偵コナン】双子は美少女で名探偵と怪盗!? ルパン三世VS名探偵コナン THEMOVIE (ページ36)

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36話ページ36

ルパン「こいつの国は今、隣国から植民地みてーな扱いを受けてる。圧倒的な武力でな……」

コナン「アラン・スミシーって架空の？」

コナンと愛梨はアランの名前を聞いたときからずっと気になっていた。
アラン・スミシーは、かつてアメリカ映画で使われていた架空の映画監督の名前だ。
彼の本名だとは思えない。

ルパン「いいじゃねーか、アラン・スミシーで」

ルパンに言われて、コナンと愛梨も納得した。
自分たちだって、適当につけた名前を名乗ってる。
名前なんてたいして重要ではないのだ───。

愛梨は客室の座席を倒してフラットにすると、アランと操縦士を運び、その体に毛布をかけてベルトをはめた。

ルパン「このまま八丈島まで飛ぶぞ!」

操縦席のルパンが叫ぶと、愛梨はニッコリ笑った。

愛梨「羽田に戻って自首するってのはどう？FBIもいるし」

ルパン「バッカ言ってろ!」

コックピットに入ってきた愛梨が時計型麻酔銃のフタをこっそり開けると、ルパンがチラリと振り返った。

ルパン「てめー……それ撃ったら墜落だかんな!」

コナン「オレとAでもいけるけどな」

ルパン「なめんな!このオレ様がベルトしてマジにやってんだろ!早く通信とレーダーを直せ!」

コナン,愛梨「ハイハイ」

フタをしめた愛梨はパネルの下を開け、腕時計のライトをつけた。

愛梨「これ直したら……ヴェスパニアに報告するの？」

愛梨の口から意外な言葉が出てきて、ルパンはニヤリと笑った。

ルパン「……おもしれーこと言うじゃねーか。いつ気づいた？」

コナン「ヴェスパニア鉱石が取り引きに使われてるって思ったのは、早かったよ」

コナンと愛梨は次元がルチアーノの部屋でダウジングバーを出していたのを思い出した。

愛梨「ホテルで次元大介が手にしてたのは、ダウジングバーだった……あれで探そうとしてたのって、ヴェスパニア鉱石だったんでしょ？ヴェスパニアで見せてもらったことあるし」

ルパン「な～に見せてんだ……それだけでヴェスパニア鉱石って決まんねーだろうが」

コナン「そのときはね」

コナンは愛梨が照らしているパネルの下にもぐりこみ、複雑に絡んだ配線の中に手を入れた。

コナン「ルチアーノが格納庫でケースを開けたとき、本物かどうか確かめただろ」

ルパン「誰が？どうやって？」

ルパンは矢継ぎ早に訊き返した。

愛梨「次元大介がマイクロ波を当ててた。微量だったのに照明まで落ちてたし……最初から聞く？」