35話 ページ35
が、そのとき、体が大きく浮いた。
コナン「わっ!」
飛ばされる!と思った瞬間───ルパンと愛梨の手がコナンをつかんだ。
ルパン「あきらめろ!あれがあいつの運命だ!!」
ルパンと愛梨につかまれたコナンが窓を振り返ると、ルチアーノの体が窓枠ごと吸い出され、続いて鍵盤が入ったケースも機外へ飛んでいってしまった。
急減圧が起こったジランバ機は右に大きく傾けながら急降下しはじめた。
すさまじい風が吹き抜ける客室内では飛び出した酸素マスクが大きく揺れ、ルパンと愛梨とコナンは床にへばりつきながら体を押し潰そうとする重力に必死で耐えた。
ルパン「これでアイコだなんて思ってねーからな」
ネクタイをバタバタと揺らしたルパンが顔を上げ、不敵な笑みを浮かべた。
やがて高度が二千メートルほど下がると風がおさまり、ルパンとコナンと愛梨は体を起こした。
ルパン「OKだ。潮の香りがするぜ」
コナン「墜落してもおかしくなかったよ」
ルパンと愛梨とコナンが顔を見合わせると、コックピットに目を向けた。
愛梨「機長に礼を言わなきゃね」
三人がコックピットに入ると、アラームは鳴り響いていた。
ルパンが天井のパネルに手を伸ばしてアラームを消す。
銃弾が突き刺さった計器パネルからは火花が飛び散っていて、操縦士は床に倒れていた。
ルパン「……よくこれでコントロールできたな……代わるぜ」
ルパンが操縦席に座ると、隣に座っていたアランが、「スロットルはOKだ……」と小さな声で言った。
その胸は大量の血でシャツが真っ赤に染まっている。
アラン「尾翼のコントロールは重いぞ……」
ルパン「ああ、わかった。ガキンチョ!」
愛梨とコナンはアランの背後でコントロールパネルを操作した。
愛梨「油圧はゼロ!」
コナン「この機体はサブついてるよね?」
コナンが確認すると、アランはフッ…と微笑んだ。
アラン「……驚きだ……君たちは……ホントに……何者なんだ……」
ルパン「もうしゃべるな。こいつらは……」
ルパンが瀕死のアランを止めると、
コナン「工藤新一」
愛梨「黒瀬A」
コナン,愛梨「高校生探偵ですよ」
コナンと愛梨はコントロールパネルを修理しながら、自ら正体を明かした。
アランが、「……高校生か」と目を閉じる。
アラン「まだまだ……これから何でも……できるな。私の国にも……多くの……わか……もの……が……」
アランの腕がだらりと下がり、コナンと愛梨は目を見張った。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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あずきいろ
ラッキーナンバー
8
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わー(プロフ) - 異次元の狙撃手も業火の向日葵も頑張って下さい☆ (2016年8月29日 23時) (レス) id: 27239b8c75 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる - 同じく異次元の狙撃手希望です!第一今のアンケートでは異次元の狙撃手が多いのでお願いします (2016年8月24日 14時) (レス) id: 519e2fcdcb (このIDを非表示/違反報告)
わー(プロフ) - 次の作品も頑張って下さい! (2016年8月23日 0時) (レス) id: 27239b8c75 (このIDを非表示/違反報告)
ラブライブ - わーさん» 同感 (2016年8月17日 18時) (レス) id: 519e2fcdcb (このIDを非表示/違反報告)
わー(プロフ) - 更新お願いします☆ (2016年8月9日 23時) (レス) id: 8cf7868275 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さきっち | 作成日時:2016年7月31日 23時