【名探偵コナン】双子は美少女で名探偵と怪盗!? ルパン三世VS名探偵コナン THEMOVIE (ページ32)

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32話ページ32

アランたちを乗せたベンツが走り去っていき、ルパンは無残な姿になったアルファロメオを見て嘆いた。

ジョディ「どーするの!走って追いかける!?」

コナン「どーするって……」

ジョディにけしかけられても、車がなくてはどうすることもできない。
すると、どこからかバイクの走る音が聞こえてきた。

「ルパーーーーン!」

振り返ると、草地から不二子が運転するハーレーが飛び出してきた。
後ろには灰原が乗っている。

ルパン「不二子ちゃん♪」

コナン「灰原まで!?」

ジョディ「誰？」

ジョディが眉をひそめると、ジェイムズが「峰不二子……」と答えた。

ジェイムズ「バスト99、ウェスト55、ヒップ88……彼女もまた、国際指名手配中なのだよ」

ジェイムズはそう言うと、おもむろに携帯で不二子を撮った。

ジョディ「え？」

ジェイムズ「ムフ♡」

撮った写真を見て、思わずポッと頬を染める。

不二子「終わっちゃった～？」

バイクを停めてたずねる不二子に、ルパンは「じぇ～んじぇん、こっから本番!」とあっけらかんと答えた。

アランたちを乗せたベンツは、滑走路に出て行くジランバ機を追いかけた。
ハンカチを取り出したアランは、愛梨の負傷した左腕に巻いて強く結んだ。

アラン「ルパンにFBI……どちらもおまえのために手を引いた。小娘……おまえ、何者なんだ？」

シートに身をうずめた愛梨は黙ったままアランの顔を見上げ、そっちこそ何者……と思った。
傷の手当といい、ただの悪党に見えないのは気のせいだろうか……。
こんなことコナンに言ったら、バーロー、危ない目にあったんだぞ!と怒られそう……。
やがて滑走路を走るジランバ機のハッチが開くと、ベンツはスピードを上げて機内に乗り込んだ。

白色の灯火が並ぶ漆黒の滑走路を、ヘッドライトで照らしながら一台のハーレーが突っ走っていた。

哀「何で私がハンドルを～!」

タンクの上に乗ってハンドルを握った灰原が叫ぶと、

不二子「じゃあ、あなたが撃つ？」

シートに座った不二子がロケットランチャーを構えた。

不二子「大丈夫。すぐ済むから」

ルパン「ちょっ、ちょっと、不二子ちゃん。ガキンチョも乗ってるってば～」

コナン「そうだよ!愛梨も乗ってるのに」

一番後ろに座っているルパンとコナンが慌てて止めようとしたが、不二子は「関係ないわ～」とあっさり却下した。
すると今度は灰原が口を開いた。