【名探偵コナン】双子は美少女で名探偵と怪盗!? ルパン三世VS名探偵コナン THEMOVIE (ページ31)

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31話ページ31

アラン「私を撃ちたくば撃てばいい……ただ、たとえ頭を射抜かれようとも、この引き金は引く。ケースを返してもらおう」

ルパンたちをにらむアランの目にはただならぬ決意がみなぎっていて、脅しではないことが容易にわかった。
ルパンはケースをつかむと、そのままアランの方へ滑らせた。

ジェイムズ「全員、手を出すな」

ジェイムズが、えりにつけたマイクで捜査官に指示をする。

アラン「……私からなるべく離れてくれないか……」

足元にケースが届いたアランは、愛梨に銃口を向けたまま立ちあがった。

アラン「子どもを撃たせるな!!」

ルパン「わーたから、クールに行こうぜ」

声を荒げるアランに、ルパンとジョディとコナンは格納庫へ歩き出した。

(……チャンスじゃねーのか？ガキンチョ)

ルパンが歩きながら心の中でつぶやく。
すると、なぜか愛梨は麻酔銃のフタをこっそり閉めてしまった!
視線をずらすとコナンもフタを閉まっていた。

ルパン「!?」

ルパンが驚いていると、ルチアーノがアランに詰め寄ってきた。

ルチアーノ「アランさん!約束の金を……金と引き換えだったろ……!」

アランはあきれながら、「パイロット、聞こえるか？」とイヤホンマイクで話し出した。

アラン「エンジン始動。すぐに出る!」

と指示を出すと、ルチアーノを振り返った。

アラン「ケースを持て。金なら車の中にある。───車をここへ!」

ボディーガード「ハッ、ハイ!」

ボディーガードがベンツのドアを開け、エンジンをかけた。
格納庫の外では、ジランバ機のメインエンジンが甲高い唸り声を上げはじめた。

アランはマシンガンでアルファロメオのタイヤを打ち砕いた。
それを見てルパンはムッと口をとがらせ、ジョディとジェイムズに目を向けた。

ルパン「おたくら車は？」

ジョディ「こっそり近づくのに乗ってくると思うの!?」

ジェイムズ「今、ヘリを手配した」

コナン「逃げられちゃうよ」

アルファロメオの前輪が崩れると、アランはマシンガンを捨ててベンツに乗り込んだ。
車の中にはルチアーノが愛梨を押さえ込んで銃を向けていた。

ルチアーノ「ねっ、狙われてるんだろう!?」

アラン「銃を下ろせ。ヤツらは撃ってはこない。───出せ!」

車が走り出すと、アランはイヤホンマイクでパイロットに指示を出した。

アラン「そのまま飛び立つ。管制は無視しろ!」

ルパン「あーあ、オレのアルファロメオちゃん……」