27話 ページ27
鍵を開けて機材ケースから黒いケースを取り出すと、ロックを外してアランに向けた。
アラン「これは……キーボード?」
ケースの中には鍵盤が入っていた。
ルチアーノはケースを自分に戻すと、黒い鍵盤を取り出して見せた。
ルチアーノ「君が欲しいモノはこれさ。加工は自由だろ」
アラン「フッ……ではこちらも約束のモノを」
アランは指で合図を送ると、部下が黒い箱を持ってきた。
アラン「これが、約束のチェリーサファイア……」
箱に入れられたピンク色に輝く宝石を見せると、ルチアーノは眉をひそめた。
ルチアーノ「サファイア……?何だそれは……何の冗談だ!」
「何を言っている───」アランも訳がわからない。
そのとき───格納庫の照明が落ちて真っ暗になった。
アラン「!?」
格納庫の外から伸びた光に照らされて、アランは振り返った。
「もう……ややこしいとこ隠すから〜。手間かけさせんなよ」
アルファロメオのヘッドライトに男のシルエットが浮かび上がり、地面に大きな影を落としていた。
───ルパンだ。
アランとルチアーノのボディガードはルパンに向かってすばやく銃を撃った。
ケースを抱えたルチアーノが「わわわ……」とボディーガードの陰に隠れる。
耳をつんざくような銃声が格納庫に響き渡り、ルパンは無数の銃弾を浴びた。
しかし、なぜかルパンは微動だにしない。
ついにルパンの左腕が吹っ飛び、さらにアルファロメオの片方のヘッドライトが割れた。
ボディガード「なに?」
ボディーガードたちは思わず手を止めた。
ヘッドライトが消えて現れたのは───ルパンの形をした板一枚のハリボテだったのだ!
ボディーガードたちが気づいた瞬間、銃声が鳴り響き、持っていた銃が次々と弾き飛ばされた。
次元のマグナムが火を噴き、ルチアーノからケースを奪い取るルパンの姿が一瞬浮かび上がる。
ケースを持ったルパンがアルファロメオに向かって走り出すと───誰かが床に転がった銃に手を伸ばした。
ルパン「!?」
気づいたルパンがすばやく振り返り、ワルサーを構える。
すると格納庫の照明が復活し、ルパンに銃口を向けた人物が浮かび上がった。
コナン「捕まえるって言ったよね?」
コナンは銃を構えながら微笑んだ。
その隣では腰に左手を当てて微笑んでいる愛梨の姿もある。
ルパンもクッ…と笑みを浮かべる。
ルパン「これからが面白んだぜ!探偵ごっこはやめとけって、パパに言われたろ!」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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わー(プロフ) - 異次元の狙撃手も業火の向日葵も頑張って下さい☆ (2016年8月29日 23時) (レス) id: 27239b8c75 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる - 同じく異次元の狙撃手希望です!第一今のアンケートでは異次元の狙撃手が多いのでお願いします (2016年8月24日 14時) (レス) id: 519e2fcdcb (このIDを非表示/違反報告)
わー(プロフ) - 次の作品も頑張って下さい! (2016年8月23日 0時) (レス) id: 27239b8c75 (このIDを非表示/違反報告)
ラブライブ - わーさん» 同感 (2016年8月17日 18時) (レス) id: 519e2fcdcb (このIDを非表示/違反報告)
わー(プロフ) - 更新お願いします☆ (2016年8月9日 23時) (レス) id: 8cf7868275 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さきっち | 作成日時:2016年7月31日 23時