【名探偵コナン】双子は美少女で名探偵と怪盗!? ルパン三世VS名探偵コナン THEMOVIE (ページ23)

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23話ページ23

エミリオ「さっきのタワーといい……君たちは……いったい誰？」

コナンと愛梨も応えるように真剣な眼差しをエミリオに向けた。

コナン「……江戸川コナン」
愛梨「黒瀬愛梨」

「「探偵さ」」

ベンチのすぐそばに立った木に隠れて一部始終を聞いていた次元は、コナンと愛梨の言葉をメモに書き留めた。

次元「今のが決まり文句か……パクるか……」

エミリオ「何か……君たちってすごい……」

タワーから飛び降りる度胸といい、脅迫状の犯人を言い当てる頭脳といい、とても子どもとは思えないコナンと愛梨にエミリオは圧倒された。

コナン「大勢のファンが待ってる。ライブを成功させて。取り引きは絶対にさせない」

愛梨「そして……悪いヤツは絶対つかまえる」

ゆるぎない瞳で断言するコナンと愛梨を見て、この子たちなら本当に実現できるかもしれない…とエミリオは思った。
ここは、彼らを信じるべきだ───……。
するとそのとき、「おお～～～♪」と小五郎の声がした。
コナンと愛梨とエミリオが振り返ると───蘭に案内された小五郎が駆け寄ってきた。

小五郎「捜しましたよ。こんなときに出歩いてはいけませんな～」

小五郎、蘭、コナン、愛梨とサクラサクホテルの会議室に戻ったエミリオは、クラウディアに頬をぶたれた。

クラウディア「どれだけ心配したと思ってるの!わかってるの!?いったい何人の人に迷惑をかけたのか!」

小五郎の隣で蘭が首をすくめていると、クラウディアが歩み寄ってきた。

クラウディア「ありがとうございました。毛利さんに見つけていただけなかったら、どうなっていたか」

小五郎「やめてください!人捜しなんて基本中の基本!」

誇らしげに言い放つ小五郎に、蘭が苦笑いする。
ソファに座って静観していたルチアーノが、「エミリオ」と声をかけた。

ルチアーノ「世の中の人がみな、わがままを許してくれるとは───」

エミリオ「ごめんなさい!日本に来てはしゃいじゃったね。反省してる」

エミリオはルチアーノに謝ると、クラウディアを振り返った。

エミリオ「許してクラウディア。口先だけじゃないのは、このライブで見せるね!今までの中で最高のモノにするよ、ルチアーノ!」

先ほどとは打って変わったエミリオの態度に、二人はぽかんと口を開けた。

エミリオ「スタッフの部屋に行ってくる」

エミリオが会議室を出ていこうとすると、クラウディアが、「ステージ打ち合わせは明日よ」と止めた。